海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】機内で毒グモに噛まれ大手術。英男性、カタール航空を訴える。

今年6月、フライト中の旅客機内で毒グモに噛まれ、その後に激しい炎症と壊死に見舞われ、脛の肉を大きく失ったというイギリス人男性。このほどその航空会社を訴え、注目が集まっている。

フライト中の旅客機で毒グモに噛まれたというのは英ロンドン出身の法廷弁護士ジョナサン・ホッグさん(40)。彼は5か月の休養をとってマレーシアのボルネオ島にあるオランウータンの保護地区で働き、その後カタール航空を利用して南アフリカ共和国へ向かった。問題が起きたのはドーハからケープタウンに向かったフライトで、機内にいた小さな茶色のクモに右足の脛を噛まれたという。大がかりな外科手術を受けたホッグさんはカタール航空に損害賠償を求める訴えを起こし、「手術を終えて包帯を外した私の脚に肉は少ししか残っておらず、ホラー映画を見ているかのような悪夢でした。その責任は乗務員や清掃担当者の職務怠慢にある」と主張している。

診察時のホッグさんの右脚はパンパンに腫れて激しく痛み、皮膚が裂け、皮下組織への炎症で黄色い膿が大量ににじみ出て所々が壊死で黒く変色していた。医師はその部分を大きく削ぎ、皮膚の移植手術が必要であると説明。恐怖で打ちのめされたホッグさんに、「あと少し診察が遅れれば命すら落としていたでしょう」と話したという。手術は3回行われて南アフリカの病院で1か月過ごし、現在も通院中で再び手術が必要となる可能性もあると告げられている

当初、噛まれた感覚や痛みはそう強くなく、徐々にむくみと痛みが出てきた右脚には「深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)」が疑われ、フライト中は鎮痛剤のみでしのいだホッグさん。症状が深刻化して医師のもとを訪ねたのは翌日のことで、カタール航空は落ち度を認めていない。一方でホッグさんは「危険な昆虫や爬虫類が潜んでいることのないよう航空会社は機内の駆除や消毒を十分に行い、万が一そうした状況が発生した場合には乗務員が全力で乗客を守るべきだ」と主張。なお機内において彼がライトを点けた際、2名の客室乗務員が「クモだ!」と大声で叫んでいたという。

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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)