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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】「イスラム国」ジハーディ・ジョン、祖国イギリスでテロ行為を計画か。

最近では同胞から命を狙われて脱走したなどと伝えられることもあった、「イスラム国(IS)」の聖戦士を名乗るジハーディ・ジョン。この男について、これまでとは異なる覆面を取った姿の新たな映像が公開されたが、祖国イギリスに戻りテロ活動を行う可能性があるもようだ。

過激派組織「イスラム国(以下IS)」での残忍極まりない処刑において、その動画にナイフを握りしめた姿でいく度も登場してきた「ジハーディ・ジョン」ことモハメド・エムワジ容疑者。少し前には、内部にくすぶる彼への反感と殺意を理由にISから脱走してリビアに逃げたなどとも伝えられていたが、米政府関係者は「行方をくらましただけ」と捜査の手をまったく緩めていない。

そしてこのほど英メディア『Mail on Sunday』が、エムワジ容疑者とみられる人物が登場する新しい映像をISと敵対関係にある自由シリア軍の兵士から入手して公開。それはシリアのデリゾールにて2か月ほど前に携帯電話で撮影したとみられ、8秒間の短いものである。エムワジ容疑者は素顔を晒して何やらつぶやいており、音声エキスパートへのデータ分析依頼で「モハメド・エムワジだ。英国に帰り、“kuffar”の首を斬り続ける」と話しているとの回答が得られたという。

Kuffarとはアラビア語で非イスラム教徒、あるいはイスラム教を嫌う者のこと。6歳からロンドンで育ったクウェート生まれのエムワジ容疑者は、かねてから祖国のアンチ達をかなり敵対視していた。実際に斬首を行った中で英国人は2名、支援活動家アラン・ヘニング氏、同デヴィッド・ヘインズ氏の命を奪っている。なお現在、エムワジ容疑者は世界ワースト1の“WANTED”とされ、米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリー氏の処刑映像を受け、米政府はエムワジ容疑者の身柄を突き出した者に11.5億円の報奨金を支払うとしている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)