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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】故ウサマ・ビンラディンの息子が声明発表。「アルカイダ」次期リーダーとして活動開始か。

国際テロ組織「アルカイダ」の元リーダー、故ウサマ・ビンラディンの20代半ばとみられる息子が、組織の一員としてタリバンへの忠誠を誓う声明を初めて発表した。あの9.11同時多発テロ事件やロンドン同時爆破事件の忌まわしい記憶を思い出し、欧米の人々は不快感をあらわにしている。

国際テロ組織「アルカイダ」の元トップ、ウサマ・ビンラディン(2011年没)の息子のひとりで、“テロの皇太子(Crown Prince of Terror)”の異名をとるハムザ・ビンラディンが、このほどアフガニスタンの反政府武装勢力組織「タリバン」への“バイア(忠誠の誓い)”を行った。それがTwitterを通じて動画で配信され注目を集めている。ハムザは父の影響で、先に亡くなったタリバン最高指導者オマル師への忠誠心を10代の頃から植えつけられていたという。両組織は手を組み「イスラム国(IS)」とは敵対関係にあったが、欧米諸国へのジハードについても新たなる意欲を見せていることが懸念される。

ビデオは、20代となったハムザを現在の指導者アイマン・アル・ザワヒリ容疑者が頼もしそうに紹介したもの。ハムザは次代のリーダーだとし、戦いの舞台は今後カブール、ガザ、バグダッドではなく、ワシントンD.C.、ロンドン、パリ、テルアビブへと移されると説明。ハムザは同胞に対し、「“ジハード”は君たちの義務だ」と強く参加を呼びかけている。なお、本人の所在は明らかにしていない。

父のウサマ・ビンラディンはパキスタンのアボッターバードに潜伏中の2011年5月、米海軍特殊部隊に殺されたと報じられていたが、その時すでに父親に代わる地位に就いていたハムザ。その命も奪わなかったことを悔やむ声がアメリカでは今更のように聞かれるという。「イスラム国(IS)」に比較すると、メディア露出の頻度が圧倒的に下がっているアルカイダにおいて、父親同様の知名度が欲しいがためにハムザが世の中をあっといわせる何かを企んでいるとすれば、何より恐ろしいことだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)