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writer : flynn

【海外発!Breaking News】22年前に盗まれた車、無事発見され持ち主のもとへ(南ア)

南アフリカでは、盗難車のほとんどが解体されてしまう運命にある。22年前に大枚を叩いて購入した車の持ち主も、その年に盗まれてしまい車を諦めていた。このたび、その車が奇跡的に発見されたという。

プレトリアで暮らしていたデリック・グーセンさんは、1993年2月にトヨタ・カローラを購入した。しかし彼の相棒であったカローラは、同年10月に友人と出かけた先で姿を消してしまった。グーセンさんは警察に被害届を出したものの、この国で車の窃盗は日常茶飯事である。盗まれた車もすぐに解体されて部品を売られてしまうことが多く、また車に保険をかけていなかったグーセンさんは諦めるしかなかった。

そして22年の歳月が流れ、グーセンさんのもとにリンポポ州の警察、車両追跡班から連絡があった。車が見つかったというのだ。

車が発見された経緯は2014年11月、同州の検問中に見つけた不審な車を調べたところ、盗難されたものと判明したことから始まる。車台番号やエンジンナンバーは削りとられていたが、警察はその消えていた番号を割り出し、記録や書類を調査した。その結果、22年前のグーセンさんの被害届までたどり着いたのである。

警察の発表によると、この車はすぐにリンポポ州で売りとばされている。何も知らずに2万2000ランド(約17万円)で購入したのは警察官だったという。その後、車は売買されながらも使い続けられ、最終的にはタクシーとして利用されていた。

今年の8月4日、グーセンさんが22年ぶりに対面した車はいつでも運転できる良好な状態であった。グーセンさんは車両登録の手続きをし、自分の車として大切に使うとのこと。グーセンさんは、現地紙『プレトリアニュース』に「警察は信用できないと言われるが、きちんと仕事をしている人もいることに驚いた。彼らに感謝しています」と語っている。

※ 画像はtwitter.com/IOLmotoringのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)