writer : sekihara

【テック磨けよ乙女!】資格女子なら押さえておきたい『色彩検定』。志願者年々増加中、仕事やプライベートに幅広く活かせるのが人気か。

外出時刻が迫っているのに洋服のコーディネートが決まらない、自宅にソファーを購入したいがどれにしようか迷う…このような経験は誰にでもあるのではないだろうか。そんなときには色に関する知識が役立つもの。1990年から実施され、すでに20年以上の実績を誇る、文部科学省後援の検定試験『色彩検定』が年々志願者が増加する人気ぶりだという。

さて、唐突ではあるが、囲碁で使用する碁石の大きさは白も黒も同じだろうか。一見同じ大きさに見える碁石だが、実は黒い石の方が大きく作られているのだ。黒い石が直径22.2mm、白い石が21.9mmとわずかに差がある。これは、明るい色は大きく、暗い色は小さく見えるため、あえて黒い石を大きく作ることで白い石と同じ大きさに見えるように調整しているためだ。色の明るさ(明度)に関する知識が活かされている例である。

また、テレビドラマでもしばしば見かけるが、病院の手術着がなぜ白衣でなく緑色や青色なのかご存知だろうか。これにも色の知識が活かされているのだが、このような「色に関する知識や技能」を理論的、系統的に学ぶことで、「理論に裏付けられた色彩の実践的活用能力」を身につけることができるのが『文部科学省後援 色彩検定』だ。昨年は約42,000人が志願し、これまでに志願者数は累計で120万人を超えた。

「色に関する知識や技能」を活かせる場は実に幅広い。仕事ではファッションや広告、インテリア関係などはもちろんのこと、見やすい資料作り、美しい商品の展示方法、お客様に好印象を与える服装などにも役立ち仕事力をアップすることができる。プライベートでも、メイクやネイルアート、自宅のインテリアをはじめ、花を生けるときや料理を盛り付ける際など知識を活かせるシーンは無数にある。実際に合格者からは「お客様の求める色を混色で正確に作ることが出来て喜ばれている」(ネイリスト)、「自分の感覚に色彩の知識がプラスされて花の作品の幅が確実に広がった」(フラワーデザイナー)、「顔映りの良い服装やメイクの色がわかるようになった」(会社員)などの声があがっている。

その『色彩検定』の冬期検定の申し込みが8月10日よりスタートした。試験日は11月8日(日)で全国各地の主要都市で受験することができる。受験資格は特に設けず誰もが受けられる検定だが、3級の合格者は初回で約7割、難易度はそれほど高くない。また3級の場合は、公式テキスト3級編(2,916円・税込)と配色カード(842円・税込)、過去問題集(1,944円・税込)を購入し、独学で学習する人がほとんどだそうだ。より確実に学習したい人には通信講座もある。

私たちの暮らしと色とは切っても切り離せないもの。色についての知識や技能を得ることができれば、仕事やプライベートで女子力アップに一役買ってくれそうだ。気になった方はまずはサイトを覗いてみてはいかがだろうか。

■『文部科学省後援 色彩検定』詳細 http://www.aft.or.jp/
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)