海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】イスラム国の次なるテロ・ターゲットは「スペインの3リゾートエリア」と専門家。

イギリスの警備専門家がこのほど、「スペインのリゾート地がテロのターゲットとなる可能性が高い。特にイギリス人観光客は狙われやすく、スペインへの旅行は控えた方が無難」との見解を示し、注目を集めている。

夏休みというと、毎年大変な数の英国人が燦々とした太陽の光と開放感を求めて南欧スペインのリゾート地に向かう。だが先月26日にチュニジア・スースのリゾートで襲撃事件が発生し、30人もの英国人が犠牲となった。そして最近も、英・ロンドンで7日にテロを起こそうと計画していた「イスラム国(IS)」の戦闘員3名が、パキスタンで身柄を拘束されたばかりである。こうした事実に戦々恐々としている英国民たちに対し、このほど「スペイン旅行は危険」との情報が示された。

この画像は英メディア『dailystar.co.uk』が伝えているその記事のスクリーンショット。銃のマークが向けられているのは、北から順にコスタ・ブラバ、コスタ・ブランカ、そして世界的に有名なリゾート地をいくつも擁するコスタ・デル・ソル。いずれも英国人旅行客の割合が高いことで知られるが、世界規模の警備サービスを展開する「International Corporate Protection(ICP)」社のトップ、ウィル・ゲッデス氏は、同メディアに「チュニジア襲撃事件と同じやり方でイスラム過激派組織がテロを起こすとしたら、スペインのその3エリアが狙われる可能性が高い」と語ったのだ。

約120人が「イスラム国(IS)」に義勇兵として参加したことが確認されているというスペイン。危険なのはリゾート地ばかりではない。マドリードやバレンシアなども都市型の無差別大量殺人のターゲットとなりかねない状況にあり、すでに対テロ警戒レベルは引き上げられている。またチュニジアのような襲撃事件は観光産業や大きな打撃を与えるため、スペイン内務相は「対テロ対策本部は日夜を問わぬ勤務で万全の警備体制を維持しており、人々の安全は必ず守る」と力強く述べるなど、観光客の減少につながらないよう必死である。

ちなみにスペインでの大きなテロ事件として思い出されるのは、2004年3月に191人が死亡し、2000人以上が負傷したマドリードの列車爆破テロ事件。その後アルカイダの下部組織から犯行声明が出されたが、そこではターゲットとして日本も挙げられていた。イスラム過激派に命を狙われやすいのは欧米人、身代金目的で誘拐されやすいのは中国の富裕層などと言われているが、日本も決して他人事ではないようだ。

※ 画像はdailystar.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)