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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】美容整形外科サイトのビフォーアフター写真。患者とのトラブルで1億円訴訟へ(米)

痩身、美容整形、エステ、豊胸手術などを宣伝する際、そのウェブサイトはできるかぎりビフォーアフター写真や体験談を掲載したいと考えるものであろう。しかし時には、それに協力したがために患者や体験者が苦悩を感じて訴訟トラブルに発展することがある。このほど米国で…。

米テキサス州ヒューストンで美容整形外科医として活躍しているピエール・シェヴレイ博士が、女性患者に精神的苦痛を理由に訴えられた。その女性は乳がんを患い、2004年10月に「テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンター」で博士の執刀により乳房切除および再建手術を受けた。博士はその後に独立しており、手術のビフォーアフター写真を自身のクリニックのウェブサイトで紹介したいと彼女に申し出て承諾を得たため、堂々と使用していたという。だがこのほど、Google検索に興味津々という女性の12歳の息子が、母親の名前を検索したことによりその写真を発見。息子は動揺し、女性は屈辱感を味わったと主張している。

『ヒューストン・クロニクル』紙ほかが伝えているところによれば、問題の写真は約10年間にわたりサイトに掲載されており、女性はシェヴレイ博士に2500万円から1億2500万円の範囲で損害賠償金を求めたいとしているが、博士側は「写真の女性には“Jane Doe”という名を使用していた。息子さんがそれを母親だと識別できたとは考えにくい」と真っ向から反論しているもよう。プライバシーをおおいにさらすこうしたビフォーアフター写真の掲載に関しては、掲載の承諾書と謝礼が円満にやり取りされたにもかかわらず、世界中でトラブルが起きているのも事実である。法廷ではどのようなバトルが繰り広げられるものか業界も慎重に見守っているもようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)