海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】「ラプンツェル症候群」の女児。胃と小腸から100グラムを超える毛髪を摘出(豪)

異食症の中でも多いと言われている「食毛癖」についての恐ろしい話をお伝えしたい。このたびの患者は5歳の女の子。激しい腹痛を訴えて病院に運ばれ、日常生活の中で毛髪を食べ続けていた事実が発覚したのであった。

オーストラリアのアデレードに暮らす5歳の女の子(子供の将来とプライバシーを考慮し、名前などは明らかにされず)を襲った異食症。この女児の場合は、落ちている毛や頭髪を次々と口に入れてしまうという行為を繰り返していたとみられている。症例報告のデータベースとして有名な『BMJ Case Reports』に、このたび報告されて注目を集めている。

数週間にわたる食欲不振に腹部のひどい張りと痛みが重なり、アデレードの病院に運ばれてきたその女児。腹部のレントゲン検査の結果、胃の中に異物が確認され、摘出のための手術は2時間を要した。女児の胃と小腸からは、125グラムの毛髪の塊が摘出され、食欲や胃腸はみるみる回復していったそうだ。

医師が告げた病名は「ラプンツェル症候群」による毛髪胃石。これは圧倒的に少女から若い女性に多く、根底には情緒不安や精神疾患に伴う「抜毛癖」「食毛癖」があるといい、精神科での認知行動療法が必要になるという。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)