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writer : ume

【エンタがビタミン♪】鬼才ジョージ・ミラー監督「私にとっての“神”は宮崎駿」。次回『マッドマックス』にはマンウィズ出演も!?

8年ぶりに来日した映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のジョージ・ミラー監督。昨日開催されたジャパンプレミアに続き5日、都内で開かれた来日記者会見に登壇した。「私にとっての神は宮崎駿さん」だというミラー監督。「ジブリミュージアムに行ってきた」と映画とは異なるイメージを見せた。

昨日、盛大に行われたジャパンプレミアについて「カンヌも素晴らしかったが、それ以上に素晴らしかった」「自分がロックスターになった気分だった。今までにない体験をさせてもらった」と日本での熱狂的な歓迎を喜んだジョージ・ミラー監督。

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』日本版エンディングソングを担当したMAN WITH A MISSIONのジャン・ケン・ジョニーがビデオレターで登場すると、ミラー監督はオオカミの頭を見つめながら「素晴らしい、凄いと思った。映画のスピリットをうまくとらえている」と曲を大絶賛。次回作に出演できるかというジョニーの質問には、「被り物で出てくれたら凄いかな?」と笑いながらジョークで返した。

「自分が映画館で観たいもの、スクリーンの中に入り込むものを作りたい」ジョージ・ミラー監督

“本物の車輪”“本物の砂漠”と同作品の中で“本物”にこだわったというミラー監督は、「130日間連続の砂漠での撮影は危険も伴った。疲労感がたまるので安全面を確保するのが大変だった」と振り返る。激しいカーアクションは“諦めよう、できないのではないか?”と思ったそうだが、アクションチームの頑張りで撮影できたという。主役のトム・ハーディもそれをやったというから、トムの意気込みも相当のものである。

「マッドマックス1が撮影された時、トム・ハーディは生後6週間だったよ(笑)」とジョージ・ミラー監督

マッドマックスといえばメル・ギブソンというくらい、メルの代表作として有名だ。今回から起用したトム・ハーディについて「オーディションでトムが入ってきた姿が、30年前にメルがドアから入ってきた感覚と似ていた」という。謎めいた動物的なカリスマ性を持つトムに惹かれたようだ。一方でシャーリーズ・セロンについては「他にこの役ができる女優はいないと思った」と言うほど彼女に惚れ込んだことを明かした。

「トム・ハーディとシャーリーズ・セロンは舞台経験もあり俳優としての技術力が高い」とジョージ・ミラー監督

数週間前にロサンゼルスで行われたプレミアで、ミラー監督はメル・ギブソンと久しぶりに再会したという。映画を観ながらクスクス笑ったり肘鉄を食らわしてきたというメルは、観終わると「素晴らしかった」と作品を褒め、メル、トム、ミラー監督の3人でハグをしたそうだ。

来日記者会見では、日本の監督を代表して三池崇史監督がオンラインで登場。映画の質問の後「プライベートではどんな車に乗っていますか?」と三池監督の問いに、ミラー監督は「レクサスのハイブリッド。作品の信憑性を失うかも」と笑わせる場面もあった。

「一番好きな映画は黒澤明監督の七人の侍」日本の映画、監督に影響を受けたというジョージ・ミラー監督

「日本でどこかに遊びに行きましたか?」というファンからの質問に、上着の胸ポケットをあさったミラー監督。入場券のようなものを取り出すと「ジブリミュージアムに行った」「宮崎駿さんは神です!」と嬉しそうに明かした。宮崎駿の絵に「ハート、英知を感じる」「偉大なアーティスト。一生忘れないイメージが(脳裏に)焼きつく」と力強く語った。宮崎作品では「千と千尋の神隠し」が一番好きだという。

話がつきないジョージ・ミラー監督の会見は、時間が足りない中での終了となった。

石油も、そして水も尽きかけた世界。愛する家族を奪われ、本能だけで生きながらえている元・警官マックス(トム・ハーディ)。資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーの軍団に捕われたマックスは、反逆を企てるジョーの右腕フュリオサ(シャーリーズ・セロン)、全身白塗りの男“ウォー・ボーイ”ニュークス(ニコラス・ホルト)と共に、ジョーに捕われた5人の妻たちを引き連れ、自由への逃走を開始する。絶体絶命のピンチを迎えた時、彼らの決死の反撃が始まる!

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は6月20日(土)、新宿ピカデリーほか2D/3D & IMAX3D公開。
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)