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writer : flynn

【海外発!Breaking News】「イスラム国(IS)」に参加するため15歳少女が家出。空港で身柄を保護。(南ア)

南アフリカのケープタウンに暮らす15歳の少女が、「イスラム国(IS)」に参加しようとしていたことが分かった。イスラム教徒の多い南アフリカの人々を震撼させている。

4月5日の朝、「イスラム国に参加するため、渡航したのかもしれない」と15歳少女の家族から通報があった。少女は以前からテロ組織「イスラム国(IS・ISIS・ISIL・Islamic State・ダーイッシュ)」への参加をほのめかしたり、政治について過激な発言を放っていたという。

少女が家出を決行した時、南アフリカはイースターホリデーであった。少女の両親は休暇をダーバンで過ごしており、その間祖父が少女の面倒を見ていた。4月5日朝8時、朝食の時間に部屋から出てこない少女を不審に思った祖父が鍵のかかっていたドアを蹴破ると、窓から外に出た形跡があったため警察へ連絡した。

国家保安相はすぐさま国内すべての空港を手配。およそ9時間後、ケープタウン国際空港にてヨハネスブルグ行きの機内ビジネスクラスのシートに座っている少女の身柄を保護した。彼女はヨハネスブルグからトルコへ行き、そこからシリアへ向かう予定だったそうだ。

その後の調査で、少女の部屋から「イスラム国」に関する書類が発見された。その中には、少女が身元不明の口座に送金したことを証明するものもあったという。また少女がツイッターユーザーであることから、ツイッターを通じて連絡を取っていたと思われている。

南アフリカのイスラム教徒人口は多い。また貧困層も少なくないことから、少女のように「イスラム国」への参加を希望する若者が増える可能性が指摘されている。現在、当局は少女がどのようなネットワークで「イスラム国」と接点を持ったのか、飛行機のチケット代をどのようにして手に入れたのかなどを調査中だが、国家保安相は「両親は子供がオンライン上で何をしているか、気を配るべき。彼らはオンライン上で若者を勧誘している」と警戒を促す。イスラム教公正評議会も独自で調査を行うと発表した。

※ 画像はupi.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)