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writer : ume

【エンタがビタミン♪】<インタビュー>大宮エリー、“天然すぎるキャラ”と“ピュアな心”の金太郎飴。「恋愛には不器用」「自分を癒すトレーニング中」

大宮エリーはなんとも不思議な女性だ。他人を思う気持ちは他の誰よりも強く少女のようにピュアかと思えば、お酒を飲むと前日にあったことも覚えていない。周囲を驚愕させるぶっ飛び行動や天然発言も数知れず。脚本家、CMディレクター、映画監督、作家、エッセイスト、コピーライター他いくつもの顔を持ち、言葉の魔術師でもある大宮エリーの素顔に迫った。

2012年より来場者が参加する体験型個展『思いを伝えるということ』展、『生きているということ』展、『星空からのメッセージ』展など数々発表し、朗読を大宮エリー、音楽をおおはた雄一が担当。大宮による即興ヴァイオリン演奏も話題となった。大人気の朗読会はチケット入手が困難。行けなかった人に申し訳ないという気持ちから今回初めて大きなホール“銀河劇場”での開催が決定した。

予約がなかなか取れない朗読会 大宮エリー

■嵐じゃないのに5分でチケットは完売。
エリー:(音楽とコラボした朗読会は)最初は40人規模のレストランで、その次はHOTEL CLASKAで200人で開催していましたが、どちらもすぐにチケットが完売。嵐じゃないのにね。行けなかった人に申し訳ないという気持ちで大きな劇場を探して見つかったのが“銀河劇場”でした。ここは700人のキャパなんですよ、でかすぎますよね(笑)。

■ヴァイオリンも演奏。でも練習はしません。
──おおはた雄一さん他いろいろな方とのセッションですよね。ライブではエリーさんもヴァイオリンを演奏されると聞きましたが、普段から練習されているのですか?
エリー:ずぼらなんで、全然練習はしないです(笑)。3歳からやっていて高校生の時はオーケストラに所属していたのですが、大学生でやめました。でも「ヴァイオリン弾けるなら(ライブで)弾こうよ」とミュージシャンの方に言われて始めました。

「自分が楽しいと他人も楽しい」大宮エリー

■恥ずかしくてウイスキーを原液で飲んでから臨んだライブ
エリー:もともとクラシックは好きではなく呑み屋で弾いているような“流し”みたいなのをやりたかったんです。今は即興をやることが多いのですが、いきなり譜面もなく自分でその場で乗って入るというのが最初は恥ずかしくてウイスキーを原液で飲んでやっていましたね。やっているうちに自分の閉じている部分が出てくるとこともあり、やると楽しいなと思うようになり、自分が楽しいと聴いてくれている人も楽しんでくれて。譜面がないのでお客さんを見てどんな感じで弾くか決めたり、お客さんに聞いたりしています。

■人が泣いているのを知り、初めて本の良さを知る。
──朗読でも読まれる『思いを伝えるということ』を電車の中で読みましたが涙が止まらなくなりました。エリーさんの話は読者が共感できる話が多いのも支持される理由ですよね。
エリー:自分が思っていたことを書いてるだけなんですよね。『思いを伝えるということ』は赤裸々過ぎて出すのが躊躇されて、知っている人には読んでもらいたくなかったです(笑)。でも結構反響があって個展をやったとき、泣き崩れている人がいたことを知り、「え? そんなにいいの?」って思って。朗読をやったときに(『思いを伝えるということ』に掲載されている)「たき火」の話を読んだのですが泣いている人がいて、何で泣いているのだろうって思ったら、「たき火」の話のような辛い恋愛をしていたことを思い出したそうなんです。自分だけじゃないんだと思ったんですね。

──そうなんです。エリーさんの言葉って自分を重ね合わせちゃうんですよね。
エリー:そうなったらいいなと思って書いているので。自分のことを書くと共通点があったりするじゃないですか。泣かれたりして初めて私だけじゃないんだと。ミュージシャンの方が「そういうのちゃんとライブでやった方がいいよ」って言ってくれて。でもいきなり真面目なのをやるのは恥ずかしいですよね(笑)。だから最初は漫談とか笑いに走ってしまうんですけど、おおはたくんには「真面目にやった方がいいよ」って怒られたりしてます。

■恋愛には不器用。好きだとバレたくない。
──恋愛の話もたくさん書かれていますが、エリーさん自身は恋愛体質の女性ですか?
エリー:恋愛をしていなくちゃ死んじゃうとかっていうのはないですね。どうしていいのか分からないタイプなので恋愛には不器用ですね。『思いを伝えるということ』と言う本を書きましたが、友達に「もう一度読んだら」と言われるほど、自分からは言えないですね(笑)。好きだなと思った時に(相手に)バレたくない。自分に好意があると思える人としかお付き合いはしないのではないかな。自分からアピールしていく人っていますが、よくできるなって思います。

■助けたいと思う気持ちが人より強くて厄介
エリー:必要とされるとその人のために何かしてあげたいと思ったりしますね。してあげたいと思うことがだんだん恋愛感情に発展することもありますよね。助けたいって気持ちは人よりもあるみたいで厄介だなと思う時もあります。小さい頃も自分がすっぽんぽんなのに着替えが出来ていない友達を手伝って親と一緒に先生に呼び出されたこともあります。「大宮さんは自分のことができていないのに他人のことを手伝う癖がある。まず自分からちゃんとやることを教育して欲しい」と言われたことがありましたね。

■35歳を過ぎてから自分を癒すトレーニング中
エリー:30歳を過ぎてから「自分のことを愛せないと人のことを本当に愛せない」って言われてすごくビックリしたんです。35歳を過ぎてから自分を愛するってどういうことなんだろう?と考えるようになり、例えばゆっくりお風呂に入ってみようとか入浴剤ってどういうのが好きかな?と自分を自分で癒すことをトレーニングするようになりました。

天然キャラ満載のエリーには数々の武勇伝ならぬ、珍行動がある。
■カウンターの上に丼から取り出した麺を置いて食べる。
──お酒は強いのですか?
エリー:好きですね。でもお酒にのまれてしまうタイプなんです。飲んだ後のことは記憶がないことが多いです。深夜にラーメンを丼から出してカウンターに乗せて食べ始めたことがあるのです。「どういった意味のある食べ物なの?」っておおはたさんが聞いてきたのに対し「うっせーんだよ!」と答えていたと知り、ガーンみたいな(笑)。「怖かった。みんなギョッとしてたよ」と次の日に言われました。こういう話を(ライブでも)するとみんなが楽になるんですよね。あ、こんな人でも生きているんだって(笑)。

大宮の珍行動に驚きつつも微笑ましいと思ってしまうのは、大宮の持って生まれた天然愛されキャラ故だろう。内と外に持つ引き出しもどれだけあるのだろうか? 大宮エリーの言葉に心から笑って思いきり泣いて明日からの元気をもらいたい人は、一度ライブ(朗読会)に足を運んで実感してほしい。疲れた時には大宮エリー、そんな人物である。

『物語の生まれる場所』2014年12月13日(土)18時開演(17時開場)
音楽とことばの即興で一回きりの一夜かぎりのものがたりがみなさんの前で生まれます。
天王洲 銀河劇場
チケット予約
・銀河劇場チケットセンター 03-5769-0011(平日10時から18時)
・銀河劇場オンラインチケット http://gingeki.jp(PC・携帯)
http://www.j-wave.co.jp/topics/1409_ellie.htm#
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)