海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】噛み終わったガムを頭像にペタリ。バンクーバーの町に斬新なアート作品。

カナダ・バンクーバーの町に突然現れた、ヒゲをたくわえた中年男性の顔の真っ黒なオブジェ。そこには「ガムを噛んだらどうかここに貼りつけて下さい」との呼びかけが。道行く人々は楽しそうに噛み終わったガムを貼り付けるのであった。数か月が経過した姿がこちらである。

この画像はアート系情報サイト『mymodernmet.com』が伝えているその記事のスクリーンショット。男性の顔を象ったモザイク・オブジェのおかげで、カナダ・バンクーバーの有名アートギャラリーがあるハウ・ストリートが賑やかになった様子を捉えたものだが、このモザイクの正体はなんとチューインガム。道行く人々が次から次へと噛み終わったガムを貼り付けて行くことで、“Gumhead”というタイトルの作品が完成したという。

ポリエステル樹脂でコーティングされた、顔の長さが2メートルほどの真っ黒なそのオブジェが登場したのは今年5月31日のこと。「皆さん、噛み終わったガムをどうかここに貼り付けてください」と協力を呼びかけたのは、彫刻アーティストのダグ・クープランドさんであった。青や赤、黄色といった子供向けの派手な色のガムを含む無数のガムが次々と貼り付けられ、オブジェはすっかり明るいモザイク柄へと変わり、9月1日まで飾られた。

このオブジェがどう完成していくものか、幾度もここを訪ねて進捗状況を確かめる人も多く、「芸術として8つの分野で通用するものです。自画像であり、静物画であり、風景画でもある。また社会的な彫刻、あるいは前衛的なパフォーマンスアートコンセプチュアルアートとみなすことも可能で、時系列ごとに様々な顔を見せたアートでもあります」とこれを高く評価する専門家も。ちなみにオブジェの顔のモデルはダグさん本人だそうだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)