writer : maki

【エンタがビタミン♪】優木まおみが指摘した「妊婦への嫌がらせ」。職場での“マタハラ”も意識調査。

タレントの優木まおみが今年の3月にブログで“マタニティマークの副作用”に言及したことがきっかけとなり、世間の「妊婦への嫌がらせ」の実態が見えてきた。さらに、8月には全国展開する大手エステサロンでマタニティー・ハラスメント(マタハラ)が横行しているという報道も流れるなど、職場でのマタハラも問題視されている。

優木まおみがまだ妊娠中だった3月2日、ブログ『優木まおみのゆうゆうライフ』で妊娠を発表してから悪意のあるコメントが増えたことを明かして、限定会員のみの書き込みに制限した。彼女はその際に、妊婦であることを知らせるマタニティマークのキーホルダーをつけていると、電車内でいやな目に遭ったという内容のネット記事を紹介。自身も周囲の妊婦さんたちから「優先席で舌打ちされたり、おじさんに電車のんなきゃいいのにとか逆ギレされたり」と耳にしたことを伝えている。

この優木まおみのブログ記事が反響を呼び、ネットで「妊婦への嫌がらせ」について多くの証言が出始めた。そんな中で、8月には「大手エステサロンで働く女性から“産前産後休業・育児休業の取得”が妨げられる実態を告発。マタハラではないか」と報道された。日常的な生活から職場まで、妊婦が暮らしにくい世の中が問題視されているのだ。

そうした状況を受けて、Yahoo!ニュースの意識調査で“職場でのマタハラを経験したことがある?”というアンケートをとったところ、15,051人からの回答があり、そのうち約3割が「受けた経験がある」「目撃した経験がある」としている。

■職場でのマタハラを経験したことがある?
・「経験はない」:69.5%(10,453票)
・「目撃した経験がある」:15.9%(2,398票)
・「受けた経験がある」:12%(1,804票)
・「両方の経験がある」:2.6%(396票)

(Yahoo!ニュース 意識調査調べ 対象は15,051人。実施期間:2014年9月19日~2014年9月29日)

「受けた経験がある」が12%となったことから、マタハラは少なくないといえそうだ。ただ、回答者からのコメントには「受けた経験も無ければ、目撃したことも無い方が7割近くいるという投票結果の信ぴょう性を疑います(笑)」との指摘もあった。また、回答者の75.6%が男性ということを考えると、調査結果がそのまま実態を反映しているとは言い切れない。

「受けましたよ~辞めさせられましたよ~」という女性や「嫁がされてたから」と生々しい体験が明かされる一方で、「マタハラがいいとは言いませんが、“勝手に”“好きなタイミングで(作ってるわけですから)”何か月も休まれたらそうなってしまうのも仕方ない…」、「何でもかんでもハラスメントって言えば、まかり通ると思わないで欲しい!」などの意見もあり、温度差を感じる。

また、「本当に仕事も出来ずに遊んでばかりいる女性がいて、いつも上司に『仕事しないなら辞めてくれる?』と怒られていた。その女性が妊娠した時に、上司に同じこと言われると『その発言はマタハラです!』 おいおい違うだろ!」という体験談があれば、「職場にそういう人がいると皆で気を遣って元気な子が生まれるように応援したもんです。当たり前でしょう」という男性もおり、状況は様々である。

安倍政権が「アベノミクス」の柱の1つとする「女性の活躍推進」を進める取り組みが“ウーマノミクス”と呼ばれているが、マタハラの増加は無視できない。海外メディアも政府がどのように対策するのか注目している。マタハラはもちろんだが、日常的に「妊婦への嫌がらせ」が起きる社会構造に目を向ける必要もありそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)