アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】日本生まれのホッキョクグマ、アフリカ大陸で最後の1頭になるも死亡。(南ア)

アフリカ大陸に1頭しかいなかったホッキョクグマが、8月13日に29歳で死亡した。このホッキョクグマは日本で生まれ、中国を経て、南アフリカのヨハネスブルク動物園で過ごしていた。

ホッキョクグマの“ワン(Wang)”は、1985年に日本の動物園で生まれた。その後、1986年に中国の動物園と保護交流プログラムの一環で、ライオンと引き換えにヨハネスブルグ動物園にやってきた。生後6か月からずっと一緒だったワンのパートナー“ギービー(GeeBee)”は、今年1月に心臓発作でこの世を去っている。ギービーというパートナーを失った悲しみからか、ワンは気力が衰え、食事や水泳も減っていった。

ワンは2010年11月に肝臓を患ったが、今年に入り容体は悪化、慢性関節炎もひどくなりやむなく安楽死させることとなった。動物園の関係者は「ホッキョクグマの寿命は20年ほどであり、ワンは寿命を全うした」と述べている。

今年のバレンタインデーには、動物園からワンに「愛してるよ」というメッセージとたくさんのハートが描かれた箱に果物や肉を詰めてプレゼントしていた。健康強化プログラムと治療に懸命に取り組んでいたワンの飼育係は今、悲しみに打ちひしがれている。

※ 画像はenca.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)