アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】マンデラ元大統領の葬儀費用、「予算通り、2億円超だった」と発表。(南ア)

南アフリカのアイコンであったネルソン・マンデラ元大統領だけに、周囲にはスキャンダルがつきまとう。昨年12月15日にクヌ(QUNU)で行われた葬儀費用について、当初の予算をはるかに上回ったものが報告されていたが、このたび実際の金額が明らかになった。

今年3月に起きた、『マンデラ追悼スキャンダル』。これは、マンデラ氏の顔をプリントしたTシャツ、ケンタッキーやマクドナルドの食費、セレブイベント企画会社への支払いなどで、当初の葬儀予算2200万ランド(約2億800万円)からなんと9000万ランド(約8億5000万円)にも膨れ上がったという報告が問題となった件である。

しかし7月1日にキング・サバタ・ダリンドエボ(KSD)自治会長が発表したマンデラ氏葬儀費用は、当初の予定通りであった。それによれば、クヌで行われたマンデラ氏葬儀費用の総額は2174万ランド(約2億600万円)で、そのうち1470万ランド(約1億3900万円)は、東ケープ州から支払われているとのことだ。

KSD自治体からは440万ランド(約4200万円)を支払っているが、この額が一般の南アフリカ人の想像を超えていたのだ。たとえば、自治体は衛生設備を取り扱った東ケープ州の会社に総額4万9000ランド(約46万4000円)を支払った。その内訳はトイレットペーパー100個、箒120本、消臭剤100個、トイレ掃除用洗剤100個、雑巾50枚、石鹸が12個というもの。一番いい製品を購入したとしても2万ランドはいかないだろうというのが、国民の感覚である。

そしてこれだけの大金を扱うとなると、必ず出てくるのが横領だ。東ケープ州のクヌ近郊にある市の市長および他2名が葬儀費用を横領したとして先月逮捕され、現在捜査を行っている。

※ 画像はnews24.comのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)