エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】板東英二のしたたかさに、ふかわりょう完敗。「僕は長嶋監督に感謝された」

情報番組『5時に夢中!』では金曜日のゲストコメンテーターに元プロ野球選手の板東英二を迎え、「頭髪の悩み」や「お金にまつわる失敗談」について意見を求めた。だが質問の核心部分に答えず自分の喋りたいことに話題をすり替えようとする板東と、彼の巧みな話術に引き込まれまいと必死に抵抗するMCのふかわりょう。したたかで話が巧みな板東を相手に、かなり頑張っていたのだが…。

『5時に夢中!』(TOKYO MX)は毎日、視聴者から生投票をとるコーナーから始まる。主に当日の一般紙やスポーツ紙の記事から質問内容を決め、番組のホームページや公式Twitterなどから投票してもらう仕組みだ。5月9日の質問は「あなたは頭髪の悩みがありますか?」。だがいくらMCのふかわりょうがこの話題を板東英二に振っても、少しも頭髪に関するコメントを出そうとしない。隣に座っていたレギュラーコメンテーターの中尾ミエが、板東の頭を見ながら「思ったほど、そんなんでもないですね」と笑うと、「あのねミエさんとは長いですからね、色々と…」と自然に話題を転換。投資に熱心だった頃の昔話になってしまった。以後どんな話題でも板東は、“家が貧乏だった”、“親に契約金を使われた”、“バブルに踊らされた”などの話にいつの間にか持っていく。

“野球選手のセカンドキャリア”の記事が取り上げられ、2013年に引退した元プロ野球選手の7割は野球に関連する職業に就いていると紹介された。これを受けて、ふかわは「板東さんはどんなきっかけで、芸能界に入られたんですか?」と質問する。すると「僕は親に売られたんですよ、契約金が欲しくて。家が貧しかったから」、「身体も小さかったし、体力も無かったから(プロは)1年目でクビになるだろうと思っていました」とまた、的を射ていない答えだ。戸惑う他の出演者に構わず、板東は話を進める。

野球解説者として東京ドームに行った時、忘れられない出来事があったという。巨人軍の長嶋茂雄監督に呼ばれ、マネージャーに個室へ案内された。“俺なんか番組で、いらんこと言ったかな”と、板東は恐る恐る部屋に入ったそうだ。ところが長嶋監督から、「板(ばん)ちゃん、ありがとう」と感謝された。プロ野球選手が引退すると、野球に関する仕事か自営業を営むなど選択肢は限られる。だが板東の芸能界での成功は、プロ野球選手の新たな再就職先と期待できるようになったからだという。長嶋監督から直接会ってお礼を言われた板東は、本当にうれしかったそうだ。

彼の話を感心した様子で聞いていたふかわだったが、いきなり「(板東の話が)妄想でないことを祈りますけど」とものすごいイヤミを吐いていた。何を聞いても的確な答えを返さないのに、ふかわを“今、MCとしては一番”、“話の締め方が上手い”と何度も褒め上げる板東。一筋縄では行かない男である。

※画像は『板東英二 最後のブレイク』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 みやび)