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writer : maki

【エンタがビタミン♪】AKB48傷害事件で問われる“握手会の真意”。メンバーが証言「心と心が繋がるのが分かる」

AKB48の握手会会場で起きた傷害事件を機に、テレビや新聞でも「AKB48の握手会」について改めて解説されている。「会いに行けるアイドル」とはいえ、東京・秋葉原の専用劇場に足を運べないファンにとって各地で開催される握手会はメンバーに会える特別な場所となる。そうした内容とともにクローズアップされたのが、「CDを購入して握手券を手に入れる必要がある」といったいわゆる“AKB商法”だ。AKB48に関心がなくとも、そうした報道で「AKBの握手会とはCDを売るためのイベントか」という局面だけを認識するケースが懸念される。AKB48のメンバーは「握手会は続けたい」と主張しているが、そこには握手会が単にCDを売るだけの企画ではないことが語られている。

AKB48のCDを購入すれば握手券や選抜総選挙の投票権が封入されているというのが、“AKB商法”と呼ばれる代表的な手法だろう。今回は、そのうちの“握手会”について掘り下げてみたい。

5月25日に岩手県滝沢市で開催されたAKB48の握手会にて、のこぎりを持った男が切りつけたことでメンバー2人と男性スタッフが負傷した。その後、男は殺人未遂容疑で逮捕され、メンバー2人は骨折などによる緊急手術を受けて翌日に退院。スタッフのケガも回復に向かっているという。

あるメディアでは「人気アイドルグループ・AKB48の基盤ともいえる握手会で起きた事件は、今後のファンサービスの在り方に問題を残した」といった主旨を伝えており、さらに「ファンが握手会でメンバーと会うには、CDに封入された握手券1枚で数秒のみ。複数購入すればその分、長く会話ができる。この仕掛けがミリオンヒットの原動力といえそうだ」と解説があった。

今後の握手会などイベントについて、手荷物検査のやり方など課題は多いが、そこに“AKB商法”が絡んできて「握手会の意義」としてビジネスのイメージが強調された感がある。

事件を受け、これまでにHKT48の指原莉乃や兒玉遥、AKB48の大家志津香などメンバーはツイッターやGoogle+で、「みんなと早く会えるようになってほしい」「警備の強化で家庭的な雰囲気がくずれないでほしい」といった希望を伝えている。

そんな中でAKB48の2期生であり、今年2月にNMB48への移籍が発表された梅田彩佳が、『梅田彩佳(AyakaUmeda) ツイッター』で「わたしたち48グループは、何もないところから始まりました」とまだAKB48がブレイクする前を振り返った。

彼女が「凹んだ時、握手会でどれだけ声をかけられて助けられたか。たった10秒の言葉の交わしでも、心が繋がっていくのが毎回毎回の握手会で手に取るようにわかりました」というように、わずかな時間でも触れ合う意義は大きい。梅田彩佳は「アイドルとファンっていう繋がりじゃなく、人と人とで繋がってるから」だという。

また、元AKB48の秋元才加も、今回の事件について『秋元才加オフィシャルブログ「ブキヨウマッスグ。」』で触れている。彼女はまず負傷した3人の完治を願い、容疑者が語った「誰でもよかった」 との動機に対して「憤りを隠せません」と怒りを露にした。

そして、「今後自分が何を思って行動出来るか。手をぎゅっと強く握って。それが私達AKB48だから」と伝えたのは、彼女がAKB48時代に込めてきた“握手”への思いなのだろう。「私達以外にも、握手をなさる皆様の気持ちを思うと胸が痛みます」とAKB48の握手会に限らず、その影響を心配すると「今後も愛を受けとる場所がありますように」と願っていた。

一方でAKB48の握手会については、これまでもファンの暴言についてメンバーがSNSで不満を訴えたこともあり、心温まる場面ばかりではないことも確かだ。それも踏まえて、握手会は「人と人が繋がる」場といえるのではないだろうか。

握手会とは直接関係ないが、今回の事件の報道について、あるファンがテレビ局に「AKB48の被災地復興支援活動に触れずに、東北とAKB48の関わりを報じるのは調査不足ではないか」といった主旨をメールしたところ、その後の報道内容が改善されたとの書き込みを目にした。

特にテレビや新聞などお茶の間に届くメディアには、AKB48の握手会についてビジネス面を強調するばかりでなく“握手会の真意”を考えるきっかけとなる報道を期待したい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)