エンタがビタミン

writer : naomaru

【エンタがビタミン♪】ラジオの帝王・伊集院光が、エリアフリー聴取サービス“radiko.jpプレミアム”に物申す!

1年間のうちでも4月1日は、行政や環境などさまざまな変化のある日である。今年はラジオ界でも新しいサービスが開始されていた。以前より提供されていたサービス、インターネットラジオ“radiko”では地域ごとに聴ける放送局が決められていたが、このたびインターネットラジオ“radiko.jpプレミアム”(有料)を利用すると、地域外の放送局の番組も聴取できる。このサービスが1日にスタートした。

1日よりスタートした“radiko.jpプレミアム”。月額350円を支払うと地域外の番組も聴取できるという、ラジオファンには垂涎のサービス。“radiko”はインターネットを使用しているため、エリア制限自体が聴取者にとってはナンセンスなものであった。しかし、今回の新サービスでは個人的に月額料金を支払えば地域を限らず聴きたい番組がインターネットを通じて配信されるのだ。

配信開始前の31日『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)で、“ラジオの帝王”伊集院光は、このサービスの問題点を指摘した。

伊集院は、まずこの月額350円という価格設定に対し、アプリや有料サイトの月額料金と比較しても破格に高いと分析。実際にサービスが始まり、どのくらいの人がこの金額を払うのか懐疑的だ。“radiko.jpプレミアム”側は、この金額の根拠として「初期投資と運営費」より算出したと説明しているが、そうであるならば初期投資分を回収できた時点で、値下げしなくてはならないと指摘した。

さらに、1日にスタートしたこのサービスだが、当初開始時刻を“正午ごろ”と告知してあり、その後その日の13時を過ぎてもその記載は変わっていなかった。“radiko.jpプレミアム”はネットサービスなのでDNSの伝播によってアクセスできるタイミングが人によって異なるため仕方ないことなのだが、そのような曖昧な告知であったため、伊集院は自身の番組内で“radiko.jpプレミアム”へリスナーを誘導できなかったとして悔しさを口にした。

3.11以降、ラジオの重要性が見直されてきている。現代人が多用しているインターネットとの親和性もテレビより高い。民放ラジオの放送開始より約60年、ラジオという媒体がまた新しい一歩を踏み出したと言えそうだ。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)