アジア発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【アジア発!Breaking News】MH370便イラン人乗客の顔写真公開でわかった、マレーシア民用航空局長のいい加減さ。

このほど突然消息を絶ってしまったマレーシア航空の旅客機について、他人の盗難パスポートで搭乗していた若いイラン人男性2名の顔写真が公開された。しかしこれは、マレーシア民用航空局長が放った「アフリカ系のサッカー選手にそっくり」という言葉とは大違いであった。

乗員・乗客239人を乗せたまま消息を絶ってしまった、クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空の旅客機MH370便。このほど、オーストリア人とイタリア人がタイ滞在中に盗まれたというパスポートを使用してその飛行機に乗った2人について、マレーシア警察と国際刑事警察機構(インターポール)が顔写真を公開した。

1人はオーストリア人から盗まれたパスポートを使用し、ドイツへの亡命を希望していたことが判明した19歳(18歳との情報も)のイラン人男性。もう1人はイタリア人から盗まれたパスポートを使用していた29歳の男性。ともに、テロリストの可能性は極めて低いと判断されたもようだ。

典型的イラン人である2人のその写真には驚きを隠せない。なぜならこちらでも先にお伝えしていたが、マレーシア民用航空局のアズハルディン・アブドル・ラーマン局長は10日の記者会見(画像はnews.nationalpost.comのスクリーンショット)で、この2人について「男性だがアジア人には見えない。1人はACミラン所属のマリオ・バロテッリ選手に似ている」と発表し、記者から「つまり黒人ということですね?」の問いかけにも「イエス」。欧米の大手メディアもこぞってこの点を紹介していた。捜査当局とマレーシア民用航空局の最高責任者との間で、正しい情報交換が行われていないのであろう。バロテッリ選手にとっても、また今はどのような情報でも欲しい乗員乗客の家族にとっても極めて迷惑な話である。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)