アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】オスカー・ピストリウス被告の弁護士、その手腕に注目が集まる。(南ア)

オスカー・ピストリウス被告の裁判が始まって1週間が経った。連日、裁判の様子がテレビで放映されるにつれ、南アフリカの国民は誰もが思ったに違いない。「この裁判の見どころは、やはり弁護士であろう」と。

無罪を主張するオスカー・ピストリウス被告を弁護しているのが、ヨハネスブルグ弁護士団に加盟している弁護士歴31年のバリー・ルー氏である。今まで著名人の脱税などの弁護で知られていたが、彼は“不器用なプードルから獰猛なロットワイラーに瞬間に変身する”とたとえられるほどのやり手である。メディア放送で世界中の注目を集めたのは、おそらくルー氏ただ1人であろう。

ルー弁護士は証言者に同じような質問を何度もすることで、同じような証言でも実は違った角度からの見解だったのではないかと証言者に思わせてしまうというのだ。最初の証言者には、銃の音とクリケットバットでドアを殴った音の違いを何度も尋ねている。あまりのしつこい尋問に証言者は泣き出した。また、最初にピストリウス被告を取り調べた警察官は、勤続24年のベテランでありながら「事件のことは何もわからない (I don’t have any facts)」とまで言わせている。裁判長はルー弁護士に「少々手荒なやり方である」と忠告した。

今回の裁判を、ルー氏は1日3000~5000ポンド(およそ51万5000円~86万円)で受け持ったと言われている。

対する検察官の方も南アフリカでもっとも有能な人物と言われており、今後は2人の対決も見どころとなるようだ。

※ 画像はsabc.co.zaのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)