エンタがビタミン

writer : tora

【エンタがビタミン♪】安住紳一郎アナ、人生の分岐点を語る。「人前で話すこと向いているかも」

TBSアナウンサーとして大活躍を見せる安住紳一郎が、人前で話すことを生業とするアナウンサーが自分に向いている職業であると感じた瞬間について語った。その時の経験は、今でも安住アナの支えになっているという。

2月28日に放送された『ぴったんこカン★カンSP』に教育学者の齋藤孝氏がゲスト出演し、番組の司会を務める安住紳一郎アナウンサーと共にロケで様々な場所を回った。安住アナが明治大学に在学していた20年前に、同大学で教鞭を執っていた齋藤氏の授業を受講して以来の関係である2人は思い出話に花を咲かせた。

齋藤氏は(自身が指導していた)教職課程の授業で“安住 学生”(以下“安住”)がとった行動を今でも覚えているという。授業で齋藤氏が「誰か(教室の)前に出てきて話をしてくれないか」と学生たちに呼びかけたところ、はじめのうちは誰も出てこなかったそう。そこで齋藤氏は「君たちは教師になろうと思っているのに(今この場で)前に出てきて3~5分くらい話ができなくて、何が教師(になりたい)だ!」と言い放ち、学生たちを軽く挑発した。そうすると安住が挙手して、教室の前に出てきて話をすることになった。

齋藤氏が「じゃあ(話す時間は)5分くらいで」とお願いしたところ、なんと安住は40分にもわたって「日本語の“ん”は1種類ではない」という話をしゃべり続けたのだ。その話の内容があまりに見事だったために、齋藤氏は予定時間の5分を過ぎても安住の話を止めることなく「(思わず)聞き入ってしまっていた」と述懐した。このエピソードは安住アナにとって“大きな分岐点”になったようで、当時のことを回顧し次のようにコメントした。

「あそこの(40分にもわたって話を披露した)時点で人前で話すことが苦でなくなり、もしかすると人前で話すことが向いているのかなと思った瞬間です。」

また、この日の放送では明治大学で行われている齋藤氏の授業を安住アナが学生と共に受講する場面も見られた。安住アナは齋藤氏からの指名を受け、太宰治の短編小説『走れメロス』を題材に“模擬授業”を行うことになる。その授業で安住アナは小説の中に登場する「(メロスが)少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も早く走った」との比喩に注目し、著書『空想科学読本』シリーズなどで知られる柳田理科雄氏の研究を引き合いに出しながら“(この比喩通りのスピードであれば)メロスはマッハ11で走っている”ことを紹介。実際にそのスピードで走ると、衝撃波が出てしまうために「結論(としては)『走るなメロス』」と完璧なオチをつけて授業を締めた。

大学時代の“恩師”である齋藤孝氏との共演によって、“TBSアナウンサー 安住紳一郎”の“原点”と“しゃべりのスゴさ”が改めて明らかになった。テレビだけでなくラジオでも、切れ味鋭いトークを見せる安住アナが今後どんな話で視聴者やリスナーを魅了していってくれるのか大いに期待したい。
(TechinsightJapan編集部 TORA)