アフリカ発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【アフリカ発!Breaking News】「この子はゲイ、宗教上許されません」と飼い主に捨てられた猫。(ナイジェリア)

大変珍しいケースではあるが、猫にも同性愛というものが起こるそうだ。このほどナイジェリア連邦共和国で、「ゲイの猫なんて汚らわしい」と言って飼い主がオスの猫を捨て、大きな波紋を広げている。

イスラム教徒とキリスト教徒が大半を占め、同性愛者をはじめ性的マイノリティーらに対する理解がまったく進んでいないナイジェリア連邦共和国。このほどゲイ傾向を見せたあるオス猫が飼い主に「汚らわしい」と言って捨てられ、世界中のLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の間で大きな波紋を広げている。

ナイジェリアの『Leadership』紙が報じているところによれば、ナサラワ州ラフィアのTudun Gwandara地区に暮らす中年の女性が捨てたオス猫の名前は“ブル”。「7年間ペットとして愛してきましたが、このたび不自然で汚らわしい性衝動が見られました。神はそうした行為を許しません。私はこの子を捨てることにします」と宣言し、町の人々の目の前で猫を放ったのだ。

動物の世界において、オスだけを集団で生活させると同性愛を思わせる行為が後天的に生じることがある。極めて珍しいが猫のゲイ化も起こり得るそうだ。だが女性の家にはオス、メス合わせて多数の猫が飼われており、“ブル”はオスの猫にのみ興味を示すため性同一性障害が疑われたのだ。もっとも別のオスが“ブル”に対してメス同様の発情ぶりで求愛した可能性も捨てきれず、「汚らわしい」といって単純に捨てられてしまった“ブル”への同情が高まっている。

「この子を哀れだと思った方はどうぞ飼ってあげて」と添えた飼い主であったが、人々は「話のネタになればと聞きに来た」と言うばかりで、“ブル”に温かい手を差し伸べる者はひとりもいなかったという。猫が「この子はゲイです」と公表された上に捨てられるなど、前代未聞の話である。

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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)