エンタがビタミン

writer : tora

【エンタがビタミン♪】内村光良の「NHKなんで」にみる、進むNHKの“ぶっちゃけ化”。

女優の綾瀬はるかや嵐の大野智らがゲスト登場したことでも話題となったのが、現在NHKで不定期的に放送されている内村光良のコント番組『LIFE!』だ。この番組、最近『あまちゃん』や『あさイチ』などのヒット作が続いているNHKの好調のひみつであった。

12月26日に放送されたNHKのコント番組『LIFE!~人生に捧げるコント~』「紅白歌合戦大集合スペシャル」に、ゲストとして女優の綾瀬はるかと嵐の大野智が出演した。番組内で内村光良が大野と共に「NHKなんで」というコントを演じた。紅白のディレクターという役どころを演じる内村が「NHKなんで」という決めゼリフを使って、紅白のPR映像の撮影に来た大野の「髪型」や「言葉遣い」を改めさせていく。内村は大野に髪型を七三分けにし、着ているシャツをズボンの中に入れるように指示する。

昨年大ヒットしたご存じ『あまちゃん』は、脚本を手掛けた宮藤官九郎により劇中に多くの“小ネタ”が仕掛けられるなど、従来の朝ドラとは異なる手法が大ヒッの要因のひとつになった。

V6の井ノ原快彦と有働由美子アナが司会を務める朝の情報番組『あさイチ』は、直前の朝ドラの感想を番組冒頭でときに楽しくときに涙しながら語る生々しい掛け合いはお決まり。(2011年の連続テレビ小説『おひさま』ではドラマ放映終了後、有働アナの号泣する姿で『あさイチ』がスタートしている)。さらに番組ではNHK、しかも朝の情報番組としては異例のテーマも度々取り上げている。

『あまちゃん』と『あさイチ』という最近のNHKの好調を支える2つの番組に共通していたのは、“NHKのぶっちゃけ化”。「世間のNHKに対するイメージを覆した」といってもいいだろう。「NHKなんで」は、まさにこの“NHKのぶっちゃけ化”の典型ではなかろうか。「日本放送協会」が自らのお堅いイメージを笑いのネタにしたからこその面白味があるのだ。これを許す今のNHKの雰囲気の良さが、“いきいきとした演技を見せる”内村光良のコントから伝わってきた。
(TechinsightJapan編集部 TORA)