米国発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【米国発!Breaking News】極端な性知識の欠如か? 妊娠した10代女子の200人に1人が「性行為していない」。

10代の女子が産科で「私が妊娠だなんて。まだ処女なのに」と言ったら、医師は彼女のその言葉を信じるであろうか。だがアメリカではそうした主張が実際にあるとのこと。ティーンエイジャーにして妊娠した200人に1人が、「性行為をしていないのにお腹に赤ちゃんを宿した」と思っているそうだ。

性的な経験のない中学生の少女でも、性行為をしなければ妊娠しないことくらいは知っている。だがその手の情報に対して「まだ知りたくない!」と拒絶感を覚える年頃でもあり、未知の世界である「性行為」の具体的な内容を皆が正しく把握していると楽観視することはならない。このほどイギリス医師会雑誌『BMJ(British Medical Journal)』に、アメリカで青少年の健康について縦断的調査を続けている「ノースカロライナ大学」の研究チームが、とても興味深い事実を発表した。

妊娠した14歳から19歳までの7,870人を対象にインタビューが行われ、過去の性的行為や妊娠の経験、生殖医療技術の利用、家庭環境や宗教などが問われた。そこでは31%が“純潔の誓い”を立てていたにもかかわらず、誘惑や衝動に勝てず性行為をした結果妊娠したことを明かしており、さらに驚くのは0.5%が「まだ処女。性行為の経験も生殖医療技術の利用もないのに妊娠した」と答えたことであった。

アメリカのティーンエイジャーは性的な早熟が問題視される一方で、結婚まで純潔(処女あるいは童貞)を守りぬくことを意思表示する「ピュリティ・リング」をはめる者がいるなど、意識はかなり二極化している。今回の調査結果から分かったのは、この後者のグループに性の正しい知識を持たないまま成長している子が多いということ。「親から避妊についての知識をあまり教わっていない」と答えているのだ。ティーンエイジャーの望まぬ妊娠を避けるためにも、各家庭が異性との交際や避妊について子供と会話しやすい雰囲気を作り、結婚まで純潔を守る意識を育てるにしても、やはり性知識をある程度は教えておくことが必要なのであろう。

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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)