南米発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【南米発!Breaking News】中身はガソリン、ペイント薄め液。恐怖の違法ドラッグ“クロコダイル”。使用少女の生殖器官が壊死。(メキシコ)

メキシコで最近、ありえないほど危険な物質から合成されたドラッグが流通しているという。それを自らの体に注射していた少女について、診断した医師は「生殖器官がボロボロだ」と発表。違法ドラッグを使用することの危険性が改めて指摘された。

体調不良を訴え、このほど大きな病院を受診したメキシコの17歳の少女。そこで医師から告げられた言葉は、「生殖器官が壊死している」というなんとも残酷なものであった。薬物に依存していた少女が自分の体に注入していた違法ドラッグの内容物に、メキシコの人々は震撼している。

少女が受診したのは「National Institute of Migration」という国立の大病院。ホセ・ソテロルイス・エルナンデス医師はメキシコのメディア『El Periodico Correo』に、彼女の腹腔内を診察した時の衝撃をこのように語っている。

「最初はてっきり性感染症の患者だろうと思っていました。ところが本人が、『メキシコシティあたりで流通しているとても安いドラッグを2か月間使用し、下腹部にその注射をした』と告白して事態は一変しました。それは違法ドラッグの『Krokodil』だそうです。17歳とまだ若いのに、彼女の生殖器官はすでに壊死していました。」

この『Krokodil(通称クロコダイル)』の正式名はデソモルヒネ。発祥はロシアを中心とする北ヨーロッパだと言われている。モルヒネの10倍という強力な鎮痛効果が売りだが、鎮痛剤コデインにガソリン、食用油、ヨウ素、ペイント薄め液、ライターオイルなどを混ぜた粗悪な物質であり、世界各地で問題を引き起こしている。廉価であるため貧困層による需要が高く、依存性が強いために常習者の軟部組織をボロボロに腐敗させ、2 年ほどでその命を奪うという。

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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)