writer : maki

亀田大毅のソリス戦、興毅に続き世間はシビアな評価。「どう見ても負け」「ほこたて以上にひどい」

亀田大毅が12月3日のボクシング・WBA・IBFスーパー・フライ級王座統一戦で、リボリオ・ソリス(ベネズエラ)に判定負けした。ソリスは前日の計量で体重超過により王座を剥奪されていた。そのことがどのように試合に影響したかについては様々な分析が聞かれる。長男の亀田興毅がWBA世界バンタム級タイトルマッチで、孫正五(韓国)に判定勝ちしたのが11月19日のこと。この時も判定について賛否の声が出ていた。このほど行われたネットの意識調査でも亀田興毅、亀田大毅の試合内容について世間のシビアな声が明らかになった。

つい2週間前、11月19日に韓国・済州島で行われた亀田興毅と孫正五によるボクシング・WBA世界バンタム級タイトルマッチは記憶に新しい。内容は亀田も苦戦を強いられダウンする場面もあったが、判定結果は2-1で亀田興毅が孫正五を下した。しかし、孫陣営は判定を不服としていたのだ。日本でもネットによる意識調査を実施したところ不満を感じた人が多いことが分かる。

Yahoo!ニュースが、この試合について2つの意識調査を実施したところ、試合内容の評価と共に判定に納得できないという回答が多かった。

■亀田興毅vs.孫正五の試合内容は何点?
・0点:46.8%(28,974票)
・1点:13.3%(8,237票)
・2点:9.0%(5,589票)
・3点:12.1%(7,490票)
※以下、4点から10点までの合計:18.8%(11,718票)
(Yahoo!ニュース 意識調査調べ 対象は62,008人。実施期間:2013年11月19日~11月29日)

■亀田興毅vs.孫正五、判定結果に納得?
・納得できる:14.7%(16,027票)
・納得できない:85.3%(92,931票)
(Yahoo!ニュース 意識調査調べ 対象は108,958人。実施期間:2013年11月19日~11月29日)

回答者からは
「これはほこたて以上にひどい…」
「ありえない結果だわ。おかしいもん」
「政治力は亀田の圧勝」
といった辛辣なコメントが続く。

「11・12Rに必死に攻めないのが、すべてを物語りますね」
「あんな弱い相手に逃げまくっていた。俺の採点では挑戦者の勝ちだが多分こうなるのではないかと思ってたら…」
「14位より亀田が弱いと言うことが証明された試合だった」
と試合内容からも亀田が劣勢だと指摘する声も少なくない。

実は、亀田興毅自身が『亀田興毅オフィシャルブログ「今」』で11月20日に、「初めてのアウェーでの試合。意識してないようでどこか意識してたのか、自分の力が全く出されへんかった」、「ズルズルと泥沼にハマっていったような、もがけばもがくほどハマる底無し沼のような試合やった」と振り返っている。

彼は「プロ33戦で初めての経験…何かが違うかった。でもこれも全て自分の実力。う~ん…」と考え込むと、会場やテレビで応援してくれるファンに「期待を裏切るような形になって申し訳ないです」と詫びている。その上で「いっぱい考えて、いっぱい悩んで、一つの答えを見つけ、もう一回ゼロから走りたいなとも思う」と決意を示した。

一方、亀田大毅vs.ソリス戦が行われたのは、そんな後味の悪い試合から2週間後である。亀田大毅は判定1-2で敗れ、統一王者を逃した。試合前日の情報では「大毅が負けたらIBF王座から転落」とされていたが、試合後にルールにより「相手が体重超過の場合、王者は勝っても負けても王座を保持する」と告げられた。それも含めてファンにとってやはり後味が悪いものとなった。

Yahoo!ニュースでは12月3日の試合後から「亀田大毅vs.ソリスの試合内容は何点?」という設問で意識調査を実施中だ。まだ間もないがすでに4万件を超える回答があり、データとしては厳しい評価となりそうだ。

■亀田大毅vs.ソリスの試合内容は何点?
・0点:51.0%(24,788票)
・1点:11.3%(5,516票)
・2点:8.0%(3,896票)
・3点:10.8%(5,240票)
※以下、4点から10点までの合計:18.9%(9,180票)
(Yahoo!ニュース 意識調査調べ 対象は48,620人。データは12月5日9時時点のもの。実施予定期間:2013年12月3日~2013年12月13日)

結果は「0点」と回答したものが圧倒的に多いが、コメントの内容を見ると一概に亀田大毅を批判したものばかりではなさそうだ。

「軽量級では3kgは凄いハンディになると! 体重がパンチに影響すると赤井氏も言っていた」
「世界チャンピオンとあろうものが減量を失敗するはずがないやろ。茶番ボクシングと言われても仕方ない」
といったコメントが目立つ。減量に失敗したソリスが飲み食いをして体重を3キロ増やしたことで、実質上ウエイトの階級が違う者との試合になったという指摘だ。

一方ではやはり、亀田大毅が実力で相手に及ばなかったという意見は多い。
「どうみても亀田大毅の負け。手数少なすぎ。技術なさすぎ。判定後、不服そうな顔が滑稽でした」
「どつかれっぱなしやったのに不思議そうなダイキがふしぎ」

長男・亀田興毅と孫正五戦の話に戻るが、彼は試合後に「一つ嬉しかったんが、アウェーの中会場で興毅コールがおこった瞬間。ほんまにありがとうございました」とブログに綴っている。

亀田大毅の『亀田大毅オフィシャルブログ「みんなへ」』には「これからもずっと応援するから。切り替え切り替え! GO」、「最後まで戦う姿に感動しました。まわりが何と言おうと、自分の信じる道をつきすすむ亀田兄弟最高です」といったコメントが殺到している。

今回、末弟のWBO世界バンタム級王者・亀田和毅は初防衛に成功している。亀田興毅・大毅ともにその真価が問われている。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)