writer : maki

年賀状は“手書き”が人気? 「SNSは別次元」、「ぬくもりを感じる」といった意見も。

年賀状を準備する季節がやって来た。パソコンや携帯電話でも年賀メールを出すようになった昨今、ハガキによる年賀状が減っているという。それでもネットによるアンケートで来年の年賀状を出すか否かを調べたところ、「出す」という回答の方が多かった。また、年賀状を出すと答えた人からは、印刷のみの年賀状は味気ないという意見が目立った。

以前は年賀状も図柄を版画で印刷したり、年賀状専用のプリント機が流行ったものだが、今では写真入りの凝ったデザインでも家庭でパソコンで作って印刷できる時代だ。しかし、それと共にパソコンやスマホによってインターネットで年賀メールを送ったり、ツイッターなどのSNSで年賀状代わりにするパターンも増えてきた。

若者を中心にハガキによる年賀状離れが進んでいると予想されるが、Yahoo!ニュースの意識調査で「来年の年賀状、出す?」という質問をしたところ次のような結果となった。

■来年の年賀状、出す?
・「出す」:65.8%(41,735票)
・「出さない」:34.2%(21,689票)
(Yahoo!ニュース 意識調査調べ 対象は63,424人。実施期間:2013年11月1日~2013年11月11日)

回答結果では「出す」が「出さない」を大きく上まわっている。ネットの影響で減っているとはいえ、まだまだハガキの年賀状を出す者は多いことが分かる。

回答者のコメントには「古い奴とお思いでしょうが、やっぱり年賀状でご無沙汰している昔の仲間の消息が分かります。有難いことです」、「年に1回の生きてる証…ハガキが取り持つ縁じゃないですか」といった意見が少なくない。仕事や学校でいつも顔を合わせるのに年賀状を出すという習慣もまだあり、やはり「新年の挨拶は特別なハガキで」という思いがあるようだ。

年賀状を出すにあたり「頑張って手書きにします」、「宛名だけでも手書きで出します。手書きはその人のぬくもりを感じます」という人は多い。中には「子供の写真を印刷した年賀状ほど迷惑なものはない」、「印刷しただけのダイレクトメールのようなハガキは無駄」という意見もあった。

「出さない」派には「一昨年よりメールやSNSにて挨拶するようになりました」、「出さなくても全く問題ないことだけは確か」、「年賀状を出す相手がいない」というコメントが見受けられる。「出す」派では「一社会人として当然出す必要がある。SNSや電話は全く別次元。一筆添えただけでもその価値は大きなものです」という人もいるように、人によってとらえ方が違うことを改めて感じる。

『2014年用お年玉付き年賀はがき』のイメージキャラクターに篠田麻里子とサッカー日本代表の柿谷曜一朗選手が就任した。テレビCMでは「スマホでつくって年賀ハガキが届く。手のひら年賀状」と宣伝しているが、“手書き”こだわり派も活用するだろうか。ちなみに、篠田麻里子は年賀状を「300枚くらい出すかも?」と話しており、かなりの年賀状ユーザーといえそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)