エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】『行列のできる法律相談所』は番組名を変えるべき? あまりにも時間が短い、法律相談。

日本テレビ系『行列のできる法律相談所』は一代目所長(MC担当)の島田紳助氏が芸能界を引退して2年が過ぎても、東野幸治や宮迫博之(雨上がり決死隊)らが持ち回りで代役を務めている状態である。また番組名にもある法律相談を扱うのは短時間、それも番組終了間際になることが多い。内容のほとんどが「行列メンバー」と呼ばれる準レギュラー陣と、ゲスト出演者の賑やかなトークばかりなのだ。

11月10日放送の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)のテーマは、“私が受けたあのオーディションの裏側を暴露しちゃうぞ”スペシャル。この日は元AKB48で女優の前田敦子との熱愛が報じられた尾上松也や、映画監督の園子温が出演していた。今回のように同番組には芸能ニュースで話題の人物がいち早く登場したり、滅多にバラエティ番組に出演しない著名人がゲストに招かれることが視聴率の安定に繋がっているようだ。

島田氏が出演している時代から法律とは無関係のトークに割く時間が徐々に増え、ついには番組テーマに沿った法律相談は1件くらいになっていく。その法律問題の内容も11月10日の放送では番組のテーマとは何の関係も無い、2014年4月の消費税アップに伴う「マイホーム購入の法律&問題点」である。住宅ローンの金利の説明や、すまい給付金制度、親や祖父母から資金提供に関する情報などを、4人の弁護士が早口で説明していた。だがこのようなテーマを扱う場合、他の番組では金融や不動産が専門のファイナンシャル・プランナーが出演し、丁寧な解説に時間を要するのである。だが『行列のできる法律相談所』では10分もかからずに、法律問題のコーナーは終了。すぐにクレジットタイトルが、テレビ画面に流れ出した。

「全然、法律相談じゃない」、「もう番組名を変えたら?」…放送後、最近は毎回のようにツイッター上でこのようなコメントが飛び交う。今回は資料をただ読み上げるように、住宅ローンの金利の解説をする弁護士の姿にも違和感があった。番組を楽しみにしている視聴者のためにも、制作者側には『行列のできる法律相談所』のあり方を真剣に考えてもらいたいものだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)