エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】麒麟・川島のちょっとステキな話。「父の還暦祝いは27万円のギター」

お笑い芸人の親からみれば、仕事といえどもテレビ番組で我が子が蔑まれているのを見るのは心中穏やかではないだろう。今回、ある番組でイメージアップの機会を与えられたお笑い芸人たち。その母親から“うちの子はこんなに可愛くてまいっちゃう”という自慢の一品がスタジオに送られてきた。

11月25日深夜放送の『ギリギリくりぃむ企画工場』(テレビ朝日)のスタジオには、嘘のコーナー名で説明を受けた3人のゲストが座っていた。本当の企画の内容を知らされると、全員“自分の親が何を送ってきたのか”と不安そうな表情である。

お笑いコンビ・麒麟の川島明(34)の母親から届いた最初の思い出の品は、彼が中学のサッカー部で使用した試合用のユニフォームである。白を基調にしたユニフォームは全く汚れが無く、新品のようだ。「小学校の少年サッカーで活躍した人ばかりだから、試合には出れないよ」と他の部活を勧める母親の意見に耳を貸さず、サッカー部を選んだ川島。それから3年間休まずに練習を重ねるも全く試合に出してもらえず、「なんで出られへんねん」と母親に愚痴る日々だった。だがある日のこと、「今日、試合に出させてもろた!」とご機嫌な様子で帰宅した。その時の無邪気に喜ぶ顔が可愛かったという手紙が、ユニフォームに添えられていた。

もうひとつは父親の還暦祝いに川島が贈った、クラシック・ギターである。父親はギターを弾き始めたが、彼が実家に残していた安物を使用していると母親から聞いて用意したものだ。ネーム入りで、価格は27万円という高級品である。「自分の記憶の中で“27年ぶり”となる、父親へのプレゼントだったから」と、その金額のギターを選んだ理由を川島は明かす。今回、母親は現物を番組に送ろうとしたが父親が大反対したという。ギター教室にも通い始め、今は「一日でも手放したくない」と本当に大切にしているのだ。

他の2人の母親からも当人には記憶が無い小学生時代の日記や、チラシの裏に書いた親宛の手紙などが傷みの無い状態で送られてきた。大切に保管されていたのが、画面を通してでも伝わってくる。添えられた手紙にも愛情が溢れていて、深夜のバラエティ番組には勿体無いような心温まる企画であった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)