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writer : maki

【エンタがビタミン♪】ドレスコーズ・志磨遼平が子ども達の人気者に。「『トリコ』のロジーの人?」

ロックバンド・ドレスコーズの志磨遼平が、ラジオ番組でアニメ『トリコ』のエンディングテーマ「トートロジー」にまつわるエピソードを語った。彼はドレスコーズのニューアルバム『バンド・デシネ』に収録されている「ゴッホ」のPV撮影で監督を務めたが、その時に学校のシーンで小学生の子ども達が出演した。当然ながら誰も彼のことを知らなかったのだ。

解散した毛皮のマリーズにいた志磨遼平が丸山康太(ギター)、山中治雄(ベース)、菅大智(ドラムス)の4人でドレスコーズを結成し、昨年の7月11日に1stシングル「Trash」でメジャーデビューした。今年の8月14日にリリースした2ndシングル「トートロジー」は、テレビアニメ『トリコ』のエンディングテーマに起用されている。

その志磨遼平が11月7日のラジオ番組『坂本美雨のディアフレンズ』(TOKYO FM)にゲスト出演して、ニューアルバム『バンド・デシネ』を中心に語った。『バンド・デシネ』とはフランス語で“漫画”という意味があるのだが、日本の漫画とはちょっと違った実験性のようなところがアルバムやバンドの感覚を表しているところからつけたという。また、「日本語にも聞こえてちょっとギョッとするじゃない? ダブルミーニングです」とも明かしている。

1曲目に収録されている楽曲「ゴッホ」は偉大な画家の名前だ。彼はこの曲で歌われる「やっぱりゴッホじゃ、やなんだ」という一節について、「ゴッホは自分の芸術に一生を費やして、他のことは何もしなかったそうだし」とその生き様と比べながら解説した。たとえば、大型CDショップのCDを全部聴こうと思えば一生かかるかもしれないが、「そしたら、世界中の良い音楽だけ聞くことすら僕らは叶わず死んでしまう。僕らにも人生を棒に振るほど価値のあることはたくさんある。僕らはもっともっと素晴らしいことも知ってて、それを全部欲しがって手に入れて、何なら全部飽きていってもいい。もっと欲望を愛でるような生き方がしたい」という思いを歌詞に込めたという。

聴けば聴くほど引き込まれていく「ゴッホ」はそのPVもYouTubeで話題となっており、「かっこいいかっこいいすごくいい」、「かっこよすぎて震える」、「曲もPVも面白い」と絶賛するコメントが寄せられている。実はこのPVの監督について悩んでいたところ、スタッフから「お前がやってみろ」と提案されて志磨自身が初監督を務めた作品でもある。

小学校の教室のシーンもあり、撮影現場には子ども達が集まっていた。みんな志磨のことを“監督さん”とは認識しているが、ロックミュージシャンだとは思っていない。彼らのところにその監督さんがメイクをして現れたので「あれ、おじさんも出るの?」と興味を示した。

「そうだよ」と話すうちに『トリコ』の歌を歌っていると明かすと、「え、“ロジー”の人なの!」と一気に盛り上がったらしい。「そこから子ども達で『トートロジー』の大合唱が始まって…」と志磨遼平も嬉しそうに語っていた。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)