米国発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【米国発!Breaking News】巨大モールが“不審物散布”で大騒動。危険物処理班が出動するも…。(フロリダ州)

フロリダ州の大型のショッピングモールがこのほど、来店客と従業員に対して店外への緊急避難警告を発し、2時間あまり閉鎖に追い込まれた。「空気中に異物が混入した可能性がある」として危険物処理班も出動し、店内外は大騒ぎ。一体何が飛散したというのであろうか。

フロリダ州タンパに近いサラソータの町にある、“Westfield Southgate Mall”という巨大ショッピングモールで15日、その中の一店舗である全米展開の眼鏡ショップ「Lenscrafters(レンズクラフターズ)」にひとりの男が来店。得体のしれない粉末状の何かをばら撒いた。

空気中を舞うその物質に店員は緊急事態発生と判断し、警備員にすぐに連絡。ところが換気システムにより空気を全店舗で循環させていることから、モール全体の閉鎖が決まり、昼前の最も繁盛する時だというのに来店客と従業員はすべて店外へ避難させられた。911コールにより警察官と消防署員が駆け付け、危険物処理班が作業にあたり飛散物質の成分の特定を急いだが、客および従業員が再びの入店を許可されたのは2時間も後になり、皆グッタリであったという。

営業妨害につながる迷惑行為には極めて厳しい態度をとるアメリカ。警察はモールや眼鏡ショップにその男に対して損害賠償を請求してよいと話したそうだが、彼らは結局「お咎めは不要」と決めたもよう。その男が深い悲しみを湛え、涙顔でこう釈明したためであった。

「私の婚約者の遺灰なんです。彼女は本当にこの店を愛していました。だから、つい…。」

店やモールとしても、そんなことを言われてしまえば「彼に損害賠償を求めるのは気が引けてきた」というのである。もっとも、その婚約者が生前それほどまでにこの眼鏡ショップに親愛の情を抱いていたかどうかは不明のまま。男が今回のお騒がせを反省しているのであれば、一生この店に通い、何本ものメガネを購入するしかないのでは…!?
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)