エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】スキマスイッチ・大橋が常田との出会いを語る。第一印象は「正直、よくなかった」

音楽ユニット・スキマスイッチの2人がテレビ番組で下積み時代を過ごした世田谷区三軒茶屋の街を歩いた。とにかく貧乏な暮らしをしていたという彼らは行きつけだった揚げ物店でコロッケをパックに詰めながら「夢のようだ」と感動していた。そんな苦労を共にしてきた2人だが、最初に出会った時は決して“ビビビ”ときたわけではなかったようだ。

スキマスイッチはボーカル、ギター担当の大橋卓弥と鍵盤楽器にトータルアレンジを担当する常田真太郎の2人からなる。10月19日に放送された『王様のブランチ』(TBS)では彼らが下積み時代に住んでいた三軒茶屋を番組レギュラーのお笑いトリオ・パンサーと共に散策した。

大橋も常田もデビューして売れる前には相当な貧乏生活を送ったそうだ。冷蔵庫にも入れられずに食パンにカビを生やしてしまうことがよくあったが、常田は「カビの部分をはがして」食べるのが常だったという。大橋も常田の部屋に遊びに行くと「カビが生えたのをとったパンがごちそうだった」と当時を思い出していた。

その常田が借りていたアパートの建てつけが悪く、窓やふすまにスキマがあった。彼が電灯から長く伸ばしたヒモ式のスイッチとそのスキマを合わせて「スキマスイッチ」というグループ名が生まれたのは有名な話だ。

この日は、そんな2人が当時、ひと駅分も歩いてコロッケを買いに通った揚げ物店を訪れた。今ではコロッケも余裕で買える売れっ子だが、それでも大橋はパックにコロッケを何個も詰めながら「これはテンション上がる! こんな夢のような!!」と興奮していたのだ。常田もそれを見て「これは、バイトの給料日だね!」と嬉しそうだった。

彼らは練習するリハーサルスタジオもお得な“深夜パック”があるところを常用していた。「夜食のサービスがあって、しかも安いんです」と、とにかく貧乏対策に苦労していたようだ。

貧乏ながらもそうやって、夢を追い続けた2人が地元愛知で出会ったのは17年前になる。ライブハウスのステージで演奏する常田を見た時の第一印象を大橋は「正直、良くなかった」と明かす。

常田はその頃、キーボードの鍵盤を両手の人差し指だけで弾くような状態だったのだ。それを見た大橋は「音楽をなめんなよ!」と感じたという。彼はその時、ピアノを始めてまだ半年程度だったから無理もない。常田は笑いながら「スイッチみたいに弾いてましたね」と当時の演奏力をたとえていた。

実は、その常田も大橋と初めて会った時のことを「“ちぃ~っす”とあいさつしてきた」と憶えており、第一印象を「すごく斜に構えた怖い人だな」と話している。

そんな2人がスキマスイッチを結成してこれまで長続きしている秘訣は「言いたいことを言い合う」ことらしい。ずっと一緒にいるとお互いに気に食わないこともある。「メールを打つ音が耳ざわりだ」、「“なんで、今、脚を組み直すんだ?”と腹が立つ」、「リクライニングするタイミングが気に入らない」など小さなことでイラつくこともある。「殴り合いのケンカはしないが、我慢せずに言い合うことで解消する」ことが必要なのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)