エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】クドカンの師匠・松尾スズキの「人生に座右の銘はいらない」にタモリも共感。

NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の脚本を担当した宮藤官九郎(クドカン)の師匠で、同ドラマにも出演した松尾スズキが『笑っていいとも!』に出演した。たくさん届いた祝福の花の中に、彼の著書『人生に座右の銘はいらない』のタイトルを見たタモリは「びっくりした…」と意外なエピソードを語り始めたのだ。

ドラマ『あまちゃん』に喫茶店のマスター“甲斐さん”として出演した松尾スズキ。“いぶし銀のオタク”を演じきったと『あまちゃん』の公式ホームページで感想を述べている。“クドカンの師匠”でもある彼は『あまちゃん』について弟子に「はじめて『おもしろいよ』ってメールしました」と明かす。

『劇団大人計画』を26歳で設立して俳優や脚本家として活動してきた彼は映画監督、小説、コラムなど多才振りを発揮。初の書き下ろし絵本『気づかいルーシー』が9月14日に発売されており、松本人志監督の新作映画『R100』にも出演している。

10月4日の『笑っていいとも!』でテレフォンショッキングに出演した松尾スズキに『あまちゃん』で共演した女優陣や映画『R100』の松本人志監督など多方面から花が届いた。その1つに出版社による『人生に座右の銘はいらない』とタイトルが書かれたものがあった。

それに気づいたタモリは「びっくりしたんだけども、僕がこの世界に入る前に3つほど方針を立てたんだ。その1つがこれだった!」と明かしたのである。それを聞いて驚きながらも嬉しそうに、松尾スズキが「いらなですよね!?」と問いかけると「いらない!」とタモリも言い切った。

松尾スズキが『人生に座右の銘はいらない』というタイトルをつけた真意について「座右の銘を決めることで、自分のキャパシティーを決めてしまうのがナンセンス」と解説すると、タモリも感心していた。

しかし“座右の銘”を人生の指針とする者は多い。歴史的な偉人から政治家や芸能人まで、自分の心に留めて戒めや励ましとする「好きな言葉」を持っているものだ。

2014年の大河ドラマ『軍師官兵衛』で描かれる黒田官兵衛も「我、人に媚びず、富貴を望まず」という座右の銘が知られる。親しまれているところではお笑いタレント・明石家さんまの「生きているだけで丸もうけ」がある。

そうした座右の銘が“いらない”と豪語する松尾スズキだが、彼の弟子クドカンは師匠から教わったことを聞かれて「原稿用紙1枚にギャグを3個以上入れるようにしろと教わった」と答えている。座右の銘ではないが、そうした決まりごとは作っているらしい。

また、彼が自著に『人生に座右の銘はいらない』というタイトルをつけたもう1つの理由として、書店で「松尾スズキの本ありますか?」と尋ねてどの本かと確認された時に『人生に座右の銘はいらない』と答えるのがカッコイイからだと話している。それにはタモリも大ウケしていたが、結局“座右の銘”にこだわらないので“いらない”ということらしい。不要というわけではなさそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)