エンタがビタミン

writer : ume

【エンタがビタミン♪】松本人志監督、Mを自認も「コメディ狙ってない。“松本ブランド”出来てきた」。新作に手応え。

24日、東京・新宿にて松本人志監督の映画『R100』の完成披露試写会が行われた。監督をはじめ大森南朋、大地真央、寺島しのぶ、片桐はいり、冨永愛、佐藤江梨子、前田吟、YOU、西本晴紀(子役)、松尾スズキ、渡部篤郎と総勢12名の登壇に会場は拍手と歓声で大いに沸いた。

大歓声の“松ちゃん”コールに「あっ、どうも」と照れた様子で応えた松本人志監督。「何を言おうか色々と考えていたが、吟さん(前田吟)と一語一句かぶってしまった」、「仙台、札幌、広島、トロントといろいろな所で試写をやり、全部ウケてますねん。今日もウケますね」と松本らしいコメントに会場からは拍手と笑い声が響いた。

『R100』は『大日本人』、『しんぼる』、『さや侍』に続き、自身4本目の作品となる。ボンテージ姿の豪華女優陣に露わにされていく一人の男の姿を描いた本作は“SM”をテーマにしているものの、美しく強烈なまでに知性的であると海外からも賞賛を浴びている。「コメディをねらっているわけではなく、今までになかった世界観、“松本ブランド”が出来てきた」と語る横顔は、芸人ではなく監督そのものだ。

司会者から「監督をしていて一番楽しかったり嬉しかったりしたことは何か?」と尋ねられると、「トロントですっごい皆さんが喜んでくれたことが監督冥利につきる。モノを作るということは一生懸命やらなくてはいけない」と表情を引き締めた。トロント国際映画祭でも起こった割れんばかりの「マツモト!」コール。海外における松本人志監督、そして彼が作り出す世界観への注目の高さがうかがえる。また「MかSか?」との質問には、「俺はM」と断言。「都内に沢山貼ってある『父はM。』のポスターは宣伝用で実際は有り得ないけれど、(ポスターを)家族で見た時、何とも言えない空気になった」と苦笑いをした。

天才・松本人志のイマジネーションが生んだ世界は、妄想か? 未来を予見する現実か? “R100”の意味するところは?
映画『R100』は10月5日(土)全国ロードショー
オフィシャルサイト http://www.r-100.com/
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)