EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】盲導犬同士の恋につられ盲目の男女が結婚へ。2頭と2人のほのぼのラブストーリー!(英)

来年の春に結婚を控えているイギリスのとある50代カップル。ともに目が不自由なその男女は今、「飼っている盲導犬のおかげで、やっと人生のパートナーに巡り合うことができた」と心底喜んでいる。なんと愛犬同士が先に恋に落ちていたそうだ。

「陶器の街」として親しまれている、イングランドはスタッフォードシャーのストーク・オン・トレントに暮らす盲人カップル。男性は52歳のマーク・ガフィーさん、そして女性は50歳のクレア・ジョンソンさんで、2人は11か月ほど前、ラブラドール種の盲導犬と一緒に2週間ほどの訓練に参加したことがきっかけで意気投合。来年3月の結婚式を楽しみにしているというラブラブなカップルである。

2人の出会いは、ほのぼのとしたラブコメ映画でも見ているかのような錯覚を起こさせるものであった。この夏に婚約した彼らをさっそく英紙『デイリー・テレグラフ』が取材しており、クレアさんは愛犬ヴェニスの、そしてマークさんは愛犬ロッドの首筋を撫でながら仲良くソファに並んで腰掛け、こんな風に答えている。

「ヴェニスとロッドは私たちの盲導犬です。その時は共に訓練を受けていたのですが、私たちが気づかないうちに2頭の中では何かが燃え上がっていたんですね。いつもじゃれ合い、鼻をすり寄せている様子に、トレーナーが“この2頭はかなりロマンチックな関係にあるみたいですよ”と教えてくれたんです。」

愛犬のそんな姿に飼い主としても「出来るだけ2頭を一緒に過ごさせてあげたい」という気持ちが生まれ、クレアさんとマークさんが過ごす時間も自然に増えて行ったそうだ。いつしか真剣な交際がスタートしたこの2人に、ITV局はヒューマン・ドキュメンタリー番組『Me and My Guide Dog』を制作。なんと婚約はその番組の中で成立していた。

「あの時の幸福感を私は一生忘れません。すべてはこの犬たちのおかげです。もしも私たちが違う犬を飼っていたら、こんな幸せには巡り合えなかったのですから。ヴェニスとロッドは一緒の布団で寝ているんですよ。私たちと同じね。」

いたずらっ子のような笑顔を見せるクレアさんは、嬉しそうに「結婚式ではこの愛犬たちがリングベアラーの役を務めることになるの」とも話している。異性との出会いなどほとんどあきらめかけていた中で、他を愛し、愛されることの素晴らしさを飼い犬から改めて教わったというこのカップル。2人と2頭は常に一緒だそうだ。どうかいつまでも仲良くお幸せに…!
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)