イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】マイケルの死をめぐる裁判。「彼は奇人変人」の証言に老母キャサリンさん憔悴。

“キング・オブ・ポップ”と称えられながらもトラブルに多々見舞われ、奇怪なニュースが絶えなかった生前のマイケル・ジャクソン。その不法な死をめぐる裁判では、その手の屈辱的な証言がマイケルの老いた母キャサリンさんをひどく苦しめている様子だ。

2009年6月、麻酔薬プロポフォールを投与されたことによる急性薬物中毒症状により他界したマイケル・ジャクソン(享年50)。彼の死をめぐる裁判で、遺族はその責任を無茶なロンドン・カムバック公演を企画した「AEG Live社(以下AEG)」にあると訴えており、法廷では16歳の長男プリンス君も記憶の限りを果敢に語っている。マイケルが「50歳になってまでムーンウォークをやるのは正直しんどいよ」とこぼしていたことも分かって来たが、米国の19日にはマイケルの一番の理解者であった母キャサリンさんがその証言台に立った。

「マイケルより素晴らしい息子なんてこの世には存在しません。私をよく気遣ってくれたし家も改築してくれました。そして孫たちはネバーランドをとても愛していました。」

「マイケルは背中にひどいやけどを負ったような状態で、持病の尋常性白斑とも長く闘っていたため鎮痛薬を複数使用していることは知っていましたが、中毒だとは感じませんでした。母親にはさっぱり事実が伝わってこない。人生にはそういうことがままあるものです。」

「彼らはマイケルの死を私に知らせた時、“マイケルが死んで全てが台無しになった!”なんて言いました。」

こう語り涙で崩れてしまったキャサリンさん。顔を拭いてから「特に孫娘のパリスの動揺と喪失感は強く、“私も天国に連れて行って。ダディなしでは生きて行けない”と繰り返し泣きながらも、よく頑張って悲しみに耐えたと思います」とパリスちゃんを褒め称えた。

しかし反対尋問になると、キャサリンさんはAEGの人々がマイケル・ジャクソンという人物についてあれこれと語るその言葉を冷静に聞くことを強いられた。その結果、彼女は後ほど「法廷で人々がひどい言葉でマイケルがいかに異常であったかを語る、その様子に耳を傾けなければならないことはひどく苦痛です。マイケルは変わり者なんかじゃありません」と述べ、息子の汚名を晴らそうとした。

屈辱や苦痛ばかりではない。法廷ではスクリーンを使用してマイケルのパフォーマンスの様子が度々映し出され、それがまたキャサリンさんの悲しみを増幅させたことも事実である。長い一日を終え法廷を後にしたキャサリンさんはすっかり疲れきっていたが、週明けの22日には再び証言台に立つ予定だ。ジャクソン家、そして幼い遺児らの名誉をかけてとはいえ、相手はトップアーティストのツアーを数々手がけてきた大手コンサート・プロモーターである。83歳の母にこの裁判はあまりにも荷が重いのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)