イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】『glee』シーズン5の放送開始を遅らせるとFOXが発表。コリーの死に皆立ち直れず。

9月に予定されていた人気番組『glee』のシーズン5・プレミア放送について、重要な役を演じていた俳優のコリー・モンティスが急逝したことを受け、1週間延期することをFOXがこのほど発表した。

FOXの人気番組のひとつである『glee/グリー』。メインキャストの“フィン”を演じるカナダ出身の俳優コリー・モンティスが13日、ヘロインとアルコールを併用したことによる薬物中毒のためたった31歳にして急逝してしまった。その悲しみがまるで癒えない中、彼の遺体は16日にカナダ・バンクーバーで火葬され、葬儀についての検討が進められているところである。

そうした状況を受け、FOXと番組制作者らはシーズン5の撮影に入るのはいまだ困難と判断。9月19日に予定されていたプレミア放送を26日に送らせること、準備も含めて本格始動は8月になることをこの19日に発表した。なにしろコリーが扮する“フィン”はシーズン5において、母校マッキンリー高校の合唱部「ニュー・ディレクションズ(ND)」の指導にあたることが決まっていた。“スー先生”を演じてきた女優のジェーン・リンチも、涙を浮かべて「本当に温かいハートを持った好青年。明るく輝く星のような存在だった」とコリーの死を悼んでおり、キャストの喪失感もただではないもようだ。

また彼とともに高校を卒業してもなおもメインキャストという“レイチェル”役のリア・ミシェル(26)は、私生活においても2011年からコリーと恋愛関係。リアの悲しみは想像を絶するものがあり、プロ意識が高い彼女とはいえ立ち直るには相当の時間が必要であろう。番組の続行は確定とみてよさそうだが、“フィン”の扱いは180度変わり、シーズン4の終盤でNDの指導を引き受けたものの突然困難になり姿を消すことになる。リアの悲しみを改めて刺激することにならないよう、どうストーリーを展開させるか脚本家らは悩んでいるもようだ。

「コリーは慈善活動に本当に熱心な青年でした」とFOX。中学3年生で学業からドロップアウトし、ドラッグに依存。食うにも困っていた自分の過去の姿から、彼は少年少女に向け“学校にはちゃんと通い、悪友やトラブルに巻き込まれて人生をダメにしないように”と訴え続けてきた。しかし本人はリハビリ生活を経てもどうしてもドラッグを断てず、ついに命を落としてしまった。手を出したのが間違い、そう悔やみ、反省しながらコリーは実は自分自身を叱っていたのであろう。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)