イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】少女わいせつ事件のポランスキー監督がまたしても問題発言。「ピルで女たちはオス化」。

13歳少女へのわいせつ行為により有罪判決を受けたことがある映画界の巨匠、ロマン・ポランスキー監督。三度目の妻とは円満だという79歳の彼が、記者会見の席で恋愛に関する自身のロマンチシズムを語る中、現代女性についてのとんでもない不満を口にした。

日本でも6月1日から公開されている『ロマン・ポランスキー 初めての告白』。アメリカで活動していた1969年には結婚たった1年半で当時の妻、女優のシャロン・テートをチャールズ・マンソンの殺人集団に殺され、自身は1977年に13歳の子役タレントにわいせつ行為を強要したとして有罪判決を受け、ヨーロッパへ逃亡。『戦場のピアニスト』を大ヒットさせたロマン・ポランスキー監督の人生は、実に波瀾万丈なのである。

有罪判決が下りながら保釈中に逃亡したことから、アメリカにはまったく戻れないポランスキー監督。フランスの市民権を取得したが、映画『テス(1979年)』で主役に起用した女優ナスターシャ・キンスキーとは、彼女が15歳の時から性的関係があったことが発覚し、再び彼は少女を相手に特権をふりかざして性行為を迫る傲慢な男といった批判にさらされた。しかし監督は1989年に女優エマニュエル・セニエを3人目の妻に迎え、2人の子にも恵まれ円満に暮らしている。

そのポランスキー監督はこのほど、ブロードウェイの舞台劇として有名になった『ヴィーナス・イン・ファー(原題:Venus in Fur)』を映画化した。ストーリーは、劇作家で監督のトーマスが女優選びに苦労する中でひとりの女優と出会い、計算ずくめのその性的誘惑にどんどん溺れ込んでいくというもの。作品はフランス・カンヌ国際映画祭で上映され、その記者会見の席で監督はこんなコメントを口にした。

「役欲しさのあまり女優が監督を誘惑するというストーリーは魅力的だね。それに監督が俳優たちに手を上げるシーンがあるけれど、監督は彼らにとっては絶対的な存在だからやっぱり不満なんて言えないもんだよ。僕とトーマスはキャラクターが似ているんじゃないかって? まぁそれはどうかな。」
「男性が女性にバラを贈ることが“不適切な行為”と言われる時代になったことは悲しいね。それから現代の女が男と同化していく様子がこっけいだよ。ピル(経口避妊薬)は女を変えた。メスがオス化している。色気やロマンスなんて求めようがないね。」

監督のコメントに性倒錯などはまるで感じないものの、望まない妊娠を避けるために用いられているピルの使用には反対で、オス化していると捉えていることに対しては、「女性の性と人権を蔑視。時代錯誤もはなはだしい」といった意見が相次いでいる。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)