EU発!Breaking News

writer : shiina

【EU発!Breaking News】飼育していた46匹のヘビに囲まれた男性の遺体、自宅で発見される。(独)

ドイツ南部の街シュトラウビングで今月27日、40代の男性が自宅で死亡しているのが発見された。この男性は生前多数のヘビを飼育しており、発見当時の状況は、飼育器から抜けだしたヘビ46匹が遺体を囲んでいるという異様なものであった。

『Spiegel Online』によると、この男性は1週間以上も連絡せずに欠勤したことから彼の上司が警察に通報、それを受けた警察官が男性宅に駆けつけたところ、部屋の中の開け放たれた飼育器の前で、多数のヘビに囲まれた男性の遺体が発見された。

その後の調査で、男性の遺体を取り巻いていたのはインドニシキヘビ27匹、アミメニシキヘビ11匹、ボールニシキヘビ7匹、アナコンダ1匹の合計46匹であることが確認されている。ヘビの中には体長4メートルを超えるものもおり、46匹全部の体長および体重を合計すると116メートル、337キログラムにも達するという。これらのヘビは警察官とシュトラウビング市の動物園の飼育員、そして応援として要請されたミュンヘン市の爬虫類収容センターの職員によって捕獲された。

ミュンヘン爬虫類収容センター所長Markus Baur氏によると、ヘビの飼育には餌や温度調節のための手間や多額の費用がかかるため、センターでは『ヘビ1メートルにつき1人の飼育担当者』というガイドラインを設けているという。そのため、死亡した男性がこうした大きなヘビを個人的に多数飼育していたことは大変な問題であると話している。

だが亡くなった男性は真面目にヘビの飼育に携わっていたようで、シュトラウビング市にもヘビのブリーダーとして正式に届け出ていたことが確認されている。またBaur氏も、発見当時の飼育器は清潔に保たれており、餌も与えられていたため、ヘビたちは現在でも非常に良い状態にあると話している。

発見当時は男性はヘビに襲われて死亡したのではないかと考えられたものの、この中に毒ヘビが1匹もいないことからも、その可能性は非常に低いと思われている。また同様に、自殺や他殺の可能性もほぼないとのことであるが、詳しい死因究明のため、男性の遺体は解剖される予定となっている。

Baur氏は現在、46匹のうち何匹かをミュンヘンの動物愛護センターで引き取ることができるか交渉中とのこと。だがヘビを多数引き取るためには大きな部屋が必要となり、センターでは対応しきれないため、収容できる施設を外部で緊急で探しているとのことだ。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)