エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「さしこだの…」。AKB“政見放送”でHKT48のボスが指原に挑戦。

AKB48第5回選抜総選挙に立候補したメンバーがYouTube公式サイトで“政見放送”となるアピールコメントを公開している。HKT48では指原莉乃が昨年移籍した件について「迷惑ご心配おかけした」と神妙に伝える一方で、“ボス”と呼ばれる田中菜津美は「しんみりしても楽しくないので」と終始ハイテンションに演説した。世代や立場の違いもあるが、かなり温度差を感じる所信表明となった。

選抜総選挙に出馬するメンバーのアピールコメントではAKB48の大島優子が墨と筆で“祭”と大書して、選挙を楽しむ意気込みを示し昨年1位の余裕を見せた。対してNMB48の山本彩は「去年の武道館で篠田麻里子さんがおっしゃった『つぶすつもりで来てください』の言葉を忘れることはできない。今年こそ自分とNMB48の時代を築きたい」と、山盛りの唐揚げにレモンを絞ってアピールしている。

メンバーが各自で工夫を凝らす中で、HKT48の指原莉乃はいつものハイテンションとは打って変わって真面目な顔で所信表明した。彼女は昨年の総選挙で4位と躍進したものの、スキャンダル報道を機にHKT48へ移籍した。その時にファンへ心配をかけたことを詫びて、自身もファンの応援が無くなるかもしれないが全力で頑張るしかないと決意したことを振り返るのだ。

だが、そんな彼女を多くのファンが応援してくれたことで現在の自分がある。今回の立候補に一切迷わなかったのも、「たくさんの方が応援してくださっているのなら、それを信じ総選挙に出よう」という理由からだ。ファンの応援を受けて1年間共に頑張ってきたHKT48の名前を知ってもらうためにも、総選挙に出馬したと主張している。

そのHKT48で12歳ながらも物事に動じず、態度もでかいことから“ボス”と異名をとるのがチームHの田中菜津美である。とはいえキャラクターにブレがないことから可愛くもあり、“なつみかん”と呼ばれてメンバーからも慕われているのだ。その田中菜津美が今年のアピールコメントでは、左右のレンズに“ボ”“ス”と描かれたサングラスをかけて学ラン姿で登場した。

「今回はAKB48選抜総選挙、2回目の参加となるんですが…そんなしんみりしても楽しくないのでみなさん、盛り上がっていきましょう! イエー!」と拍手して自ら盛り上がった彼女は、昨年の総選挙では小学校6年生だったこともありツインテールにリボンやカチューシャをつけて、「けっこう子供系だった」と反省。今年は「学ランを着て、博多のボスとして総選挙を頑張っていきたい」と意気込む。

さらにヘン顔写真を見せながら「昔みたいにこうやってヘン顔をしたりしてバカやっていた時期は捨てて、メンバーを引っ張っていけるようなボスとして頑張っていきます」と主張すると、「HKTには“はるっぴ”とか“さくら”とか“さしこ”だのいっぱいいますが」と兒玉遥、宮脇咲良、指原莉乃といった年上のメンバーを呼び捨てて見せる。そんな人気メンバーがそろう中で、自分もバラエティ番組などにたくさん出演してHKT48を引っ張っていくと決意を示すと「センキュー」とカッコよく締めたのだ。

彼女が『HKT48選抜総選挙用部屋っ子 Google+』で「つぶすつもりでいきましょう、篠田さんが待ってます。ボスみかん」とこの“政見放送”を紹介したところ、ファンからも「惚れた、ボスに惚れたよ!」、「ボスの動画めっちゃいい!! なんかすごい貫禄」、「なつみかんらしい政見放送だね。麻理子さまを、つぶしに行ってください」といったコメントが届いている。「いいキャラどんどん成長しとる。その調子」とファンも田中菜津美のブレのない“ボス”キャラを楽しんでいるのだ。

そんな田中菜津美だが、ステージのパフォーマンスでも後列ながら長身なので存在感があり、立ち姿や表情にも自信がみなぎっているようだ。“ボス”を感じさせるのはトークばかりではないのである。田中菜津美以外にもHKT48には濃いキャラクターが育ってきた。指原莉乃が移籍してからの1年を振り返って神妙に所信表明できたのも、若手メンバーに安心して盛り上げ役を任せられたからだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)