エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】ラーメンズ・片桐仁が個展開催。“粘土道”の作品が認められる。

お笑いコンビ・ラーメンズの片桐仁が、13年間続けている粘土を使った作品が渋谷パルコで展示されることが決定した。彼が出演したテレビ番組『スター☆ドラフト会議』でいくつかの作品を紹介したところ5社からスカウトされ、早くも4月5日から渋谷パルコミュージアムで個展開催の話がまとまった。

ラーメンズはNHKのお笑い番組「爆笑オンエアバトル」(放送終了)に1回目から出場して独特なコントで人気となった。彼らのコンビ名は知らずとも、「日本のステキな都道府県」のネタで「千葉っ滋賀っ佐賀っ!」というフレーズは耳にしたことがあるのではないだろうか。

今ではコンビとしてのテレビ出演はほとんどなく、ライブを中心に活動している。脚本・演出を担当する小林賢太郎が、より自分のやりたいことを表現しやすい舞台公演にこだわることが理由のようだ。片桐仁は俳優として映画やドラマにも出演している。

2月26日に放送された『スター☆ドラフト会議』に登場した片桐は、久々のバラエティ出演に「緊張している」と切り出した。今回、彼は芸人や俳優ではなく、多摩美術大学出身の才能を生かして13年間続けている“粘土道(ねんどみち)”という創作活動の成果を披露しに来たのだ。

片桐は「粘土を盛る」とそれを呼ぶように、実用品を粘土で装飾して作品を完成させる。見た目は芸術品だが、実用できるのが特徴だ。例えば、「念玉(ねんだま)」はけん玉の玉が人の顔にデザインされたもの。「灯犬(とうけん)」は犬の体の部分にライトが入っており、そのまま非常用電灯として使えるのだ。他にも「タマギリジン」は仁王のような人物の背中がゆで卵切りになったもの。「ドライヤサウルス」は恐竜の頭蓋骨の形のドライヤー、「魔獣ビン」は魔物の形をした電気ポットというものがある。

レギュラー陣に「かっこいい」と好評だったのが「DS亀LL」や「蟹ボーイ」で、亀や蟹の形のケースにDSやゲームボーイが組み込まれているものだ。中でも片桐が一番の傑作という「炎天剣・ギリギリ君」は、炎の顔をした剣のようなケースを左右に開くと中にアイスのガリガリ君が入っているという作品だ。これにはMCの上田晋也も、「子ども持ってたら大人気になるだろうね~」と感心する。

こうした“粘土道(ねんどみち)”の作品を、電通や東京ソラマチ、パルコミュージアムなど5社がスカウトしたのである。何らかの形で世間の目に触れさせたいという願いが叶い、片桐も感激していた。

パルコミュージアムの担当者は「渋谷パルコに来ていただいた皆様に、楽しんでいただける展示になる」とコメントしており、早速番組内で4月5日~22日に渋谷パルコミュージアムで個展が開催されることが発表されたのだ。

また、電通のクリエイティブ局長は「ガリガリ君などの商品と結びつけて考えさせてもらいたい」と語っており、あるいはCMへの起用も実現するかもしれない。これをきっかけにして片桐仁の作品たちが注目されることとなりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)