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writer : naomaru

【エンタがビタミン♪】3月に“芸人卒業”が決まっていた!? 三浦マイルド、起死回生のR-1優勝!

「R-1ぐらんぷり 2013」が12日行われ、三浦マイルドが初優勝した。R-1には第1回大会から全て出場し続けていた三浦。年収約30万円の彼は関西では僅かながらテレビに出ていたというが、基本は劇場を中心に活動していた。しかしこの2月末をもって、その劇場からの卒業が決まっていたのだ。

13日放送の『たまむすび』(TBSラジオ)でのこと。水曜日レギュラーの博多大吉(博多華丸・大吉)がこのたびの「R-1ぐらんぷり 2013」の話題に触れ、優勝した三浦マインドについて語った。

三浦マインドのお笑い芸人としてのベースは、『5upよしもと』という若手芸人専用の劇場にあったようだ。この劇場は、よしもとの若手芸人の中から才能のある者を発掘しようというコンセプトで開業されていたが、近年になって“若手”の高齢化が進み芸人が飽和状態となっていた。そこで制度を変更。芸歴10年以上の芸人に、2月末をもって「卒業システム」の導入を決定したのだ。三浦も卒業生として指名された。劇場中心の彼にとっては、事実上の“芸人クビ”ということになる。その新システムの説明会に出席した三浦は、ひとり立ち上がり「俺たちを殺す気ですか!」と意義を申し立てたという。

しかし、ついに悲願のR-1優勝。大吉も三浦の今後を心配していただけに、ほっと胸をなでおろしたようだ。だが、同時に「自分たちにも売れるチャンスがあるのでは?」と芸人をやめられない人が増えるのではないかと、複雑な心中を明かす。

ちなみに今回の三浦マイルドのR-1優勝は、芸歴13年目での快挙であった。スギちゃんは芸歴18年で「R-1」準優勝。バイきんぐは芸歴16年で「キングオブコント」優勝。COWCOWの多田健二は芸歴19年にして「R-1」優勝、そして“あたりまえ体操”でのブレークを果たしている。これらのデータを見てしまうとやはり“芸人を辞められない人”が増えることは必至だろう。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)