エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】千原せいじは「生きるためだけの顔」。それでも芸人にとってブサイクが美味しいワケ。

映画『ジャックと天空の巨人』で主要な役割を果たす巨人の声優に抜擢された4人の芸人たち。彼らの顔が映画に登場する“ブサイク巨人四天王”にそっくりだと感動したワーナー・ブラザース映画の宣伝プロデューサーが「“真剣に”オファーを出しました」と断言するほどの激似ぶりだ。これには「容姿までも“吹き替え”た作品は映画史上初では!?」との声も出ている。

イギリスの童話「ジャックと豆の木」は漫画やアニメにもなり、世界で愛されてきた名作だ。今回は鬼才ブライアン・シンガー監督によって3Dアドベンチャー超大作『ジャックと天空の巨人』へと生まれ変わった。主人公のジャック(ウエンツ瑛士)の前に立ちはだかるのが、映画史上最もブサイク顔と評判の“巨人四天王”である。その声優を務めるのがスリムクラブの真栄田賢、千原兄弟の千原せいじ、博多華丸・大吉の博多華丸、南海キャンディーズの山里亮太と聞けば日本人の多くは「なるほど」とうなずくのではないか。

巨人フィー役の真栄田賢は他の3人と並ぶのは不本意だと漏らす。彼は「このメンバーでコンパしたら僕が指名とれますから!」と豪語し、「千原せいじさんなんて、『生きるためだけの顔』じゃないですか」と先輩にも容赦ない。

天空に封印されたことで食糧が少なく、ストレスで禿げたという噂もある巨人ファイ役はその千原せいじだ。彼は「真栄田とかそっくり。山ちゃんなんか、機嫌悪いときそのものやもんね。キャスティング会議で絶対遊んでたしょ?」と特徴を捉えていることに感心していた。

フォー役の博多華丸は「この並びは、ムムムですね!」と得意の川平慈英ネタで語る。「顔で選ばれたのか、それとも声で選ばれたのか?」とここに至っても、自らのブサイクを認めることができず、“自称巨人界のイケメン”キャラそのものだ。

山里亮太が務める巨人ファム役のキャラクターにはもっとも驚かされる。「オレがオレがと前に出たがる、でしゃばり巨人。虎視眈眈とリーダーの座を狙う、腹黒い面も…」とは彼の性格を逆に巨人に設定したのではと思われるほどだ。彼は今回のオファーがあるとすぐに「巨人の役作りはどうやったらいい?」と相方の山崎静代に相談したらしい。彼女からは「フガーッ!」とだけ教わったという。

4人のうち2人がスリムクラブ真栄田こそが巨人に最も似ていると主張。実は当の真栄田も最初は不本意としながらも「巨人の中では僕が一番似てると思います。事務所に不満がある感じの眼なんか特に…」と渋々認めた。

ちなみに博多華丸はブサイク芸人のシンボルともいえるあの2人について言及。「次は、ブサイク芸人代表としてホンコンさんに登場して頂きましょう! あと岩尾くん(フットボールアワー)とかね」。たしかに彼らも“ブサイク巨人”として世界に十分通用する力を持っている。笑いも取れて、ハリウッドも狙えるかもしれない。どんなにこき下ろされようとも、「ブサイク」と呼ばれることが彼ら芸人にとって“美味しい”ことに間違いはないのだ。

(C)2013 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC

『ジャックと天空の巨人』は3月22日(金)、丸の内ルーブルほか全国ロードショー 3D/2D 吹替え版同時公開
ワーナー・ブラザース映画配給
公式サイト:http://www.jack-kyojin.jp
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)