あるラジオ番組で中沢健氏が「2013年にブレイクすると思うアイドル」について語った。アイドルに詳しい彼が予想したのは、「HKT48とモーニング娘。」だった。中沢氏はこの2グループに期待する理由も話しており、興味深い内容となっている。

作家の中沢健氏が、埼玉のFMラジオ番組『夕焼けSHUTTLE』（FM NACK5）に1月8日のゲストとして出演した。作家以外にもアイドルホラー研究家としても知られる彼が、アイドルについて語ったのだ。

昨年はAKB48の総選挙やじゃんけん大会がテレビで全国中継されるなど、それまで特定のファンが楽しんでいたことが一般的となった。「アイドルが社会に浸透した年だった」と分析する中沢氏は、2013年のアイドルについて「ブレイクするのはHKT48とモーニング娘。」と予想する。

HKT48については指原莉乃が鍵だという。彼女は、AKB48時代には発揮できなかった後輩メンバーの魅力を引き出す力を生かすことができた。その影響で「HKT48全体が輝いてきた」と彼は見ている。指原自身もHKT48に移籍して露出が増えたが、HKT48の注目度も上がっているのだ。

また、モーニング娘。はあの「LOVEマシーン」が大ヒットした全盛期のメンバーと比較するとどうしてもあまり売れていないように感じるが、今でもファンが多く長年にわたって人気がある。中沢氏は「モーニング娘。が『人気ない』というならば、今や人気のある芸能人なんかいない」と言い切るのだ。

そんな中沢氏の予想を裏付けるかのように、新年から両グループが話題となっている。HKT48は非公式ながらも、新番組「Hakata百貨店　2号館」と「HKT48の教えてセンパイッ！」が始まるという情報がネット上で書き込まれており、ファンも盛り上がっている。今年はHKT48としてシングルデビューも決定していることから、大きく飛躍することは間違いなさそうである。

一方、モーニング娘。は1月23日にリリースする新曲「Help me!!」のミュージックビデオ「Dance Shot Ver.」が昨年12月21日からYouTubeで公開されている。そのストレートな歌詞と難易度の高いダンスが注目を集めているのだ。視聴者からは「モー娘。なんて終わったと思ってたけど始まってたんだな」、「集団の群舞としては最高レベルのパフォーマンス」などのコメントが寄せられており、存在を再認識した者が多いようだ。

今のアイドルブームに火をつけたAKB48はすでに大御所となった感がある。人気という点からすると、ももいろクローバーZがトップアイドルの座につく勢いだが、今年の活躍次第ではHKT48かモーニング娘。がその座を奪うかもしれない。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）