エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】「嫌われたくない」「揉め事はイヤ」。ウエンツ瑛士を縛るのは、子役時代のトラウマ。

幼い頃から芸能界で仕事をする子役。必ずしも自ら選んだ道ではなく、そこには親の希望が大きい。だが子役として人気者になると、仕事で学校を休むことも出てくるだろう。大人ばかりに囲まれて大人になっていく。そこで悩みを抱える人気子役も少なくないようだ。

タレントや俳優、最近は司会業と幅広く活躍するウエンツ瑛士(27)も4歳でモデルデビュー、CMや雑誌などで活躍し、NHK教育の人気子供番組でレギュラーを務めるなど“人気子役”であった。芸能界を一時離れた時期もあったが、高校入学後に復帰し俳優業の他にもミュージシャンとしても活躍。これまで順風満帆の芸能生活を送っているように思えるのだ。

だがウエンツには長年、ある悩みを抱えているらしい。それは「嫌われたくないので、自分の意見が言えない」ことだという。

1月22日放送の『解決! ナイナイアンサー』(日本テレビ系)“人気芸能人&幸せ新婚美人妻の裏と闇…全部暴いて超辛口説教SP”で語られたのは、ウエンツが人気子役だった故の出来事が原因と考えられる悩みであった。

外見が目立つハーフ、そして人気子役。周りからチヤホヤされて、さぞワガママな男の子だったのだろう―と思いきや、逆にウエンツは常に大人に気を遣う子どもになってしまっていたらしい。幼いながら仕事を続けていれば、“何をすれば大人が喜ぶか”、“自分が褒められるのか”が分かってくる。そのため「大人の目を見て仕事する」ようになったと話し、常に大人の顔色を窺っていたようだ。仕事場で抑制されている子どもらしい感情を、学校で友達と遊んだりすれば上手く開放できただろう。しかし当時同年代の友達と一緒にいる機会が全く無かったそうだ。それなのに学校では目立つ存在であった。

“周りの意見に合わせていれば、揉めることは無い”それはいつの間にか、ウエンツが身に付けていた信条ともいえるものであった。食事をする店選びでも常に相手の意見を優先していれば、自分は嫌われず気持ち良く事が進む。だがその考えがウエンツに大きなストレスを与え、外に出歩くことを億劫にさせてしまったのだ。

彼の悩みを聞いていた番組のお悩み相談員は、ウエンツが子どもの頃に抱えていたであろう辛い感情を思い出せた。「仲間外れだった」「目立つのは嫌だ」「特別ではいたくない」。

ウエンツから、子役育ち特有の生意気さや傲慢さは感じられない。彼の素直で謙虚なところは、思慮深く育ってきた証だと思う。ウエンツならたとえ反対意見でも、自分の考えを丁寧に説明できるだろう。意見を戦わせる事と嫌われる事は違う。ウエンツにはどうか自信を持っていただきたい。
(TechinsightJapan編集部 みやび)