アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】南アフリカのインターネット事情。ユーザーの大半が貧困層の黒人。利用目的は「職探し」。(南ア)

日本よりはるかに遅れているものの、着実に発展している南アフリカのインターネット事情。新たな調査で興味深い結果が出た。南アフリカのインターネットユーザーで最も多いのは、貧困層に住む若い黒人だというのだ。

南アフリカのインターネットユーザーの大半は「若い黒人、家で話す言語の3分の2は英語以外のアフリカ言語、月収1500ランド(約1万3900円)以下」という調査結果が、11月28日の現地新聞に掲載された。

今回の調査は、南アフリカネットワーク協会の調査を軸にリサーチICTアフリカと共同で実施され、『The New Wave report』にて発表された。調査は15歳以上の南アフリカ人約1600名を対象に行われた。

南アフリカのインターネットユーザーは過去5年で劇的に増加している。2008年には南アフリカ成人のインターネット利用者は15%しかなかったが、現在は34%。2014年には50%の見込みだ。今回の調査でインターネットユーザーの大半は黒人、半数以上が女性、公式な貧困レベルと呼ばれるラインぎりぎりの生活をしている人が全体の20%だった。ユーザーの76%は都市部に住んでおり、最終学歴は65%が高卒、26%が大学卒、5%が大学院卒という内訳であった。

携帯電話の普及もインターネットアクセスに貢献している。現在PCを所有している南アフリカ人はたったの18%、一方携帯電話の所有は84%を占めている。調査対象の4分の3は携帯からのインターネットアクセスを利用と回答しているが、携帯電話に依存しているわけではなく会社のPCやインターネットカフェなどからのアクセスが多いそうだ。とはいうものの携帯電話からのインターネットアクセスは南アフリカで激増、初めてインターネットを利用する人の半数以上が携帯電話をデバイスにしている。ちなみにソーシャルネットワークに登録しているユーザーは、全体の4分の3以上となっている。

インターネットを利用する目的トップ5は、「情報収集」「社交目的」「研究」「仕事」「職探し」だった。

インターネット利用者急増の一方、南アフリカらしく言語理解に壁がある。調査対象の5人に1人は英語の読み書きに苦労しているとのこと。実際、地方に住む無職で非常に貧しい44歳以上の南アフリカ人と限定すると、英語がまったくわからないためインターネットをあまり利用していないそうだ。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)