エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】“「私、女の子だよ」って言えない!”北陽・虻川。心の闇を指摘され号泣、メイク崩壊。

2010年10月イタリア料理店のオーナーシェフ桝谷周一郎氏と結婚した、お笑いコンビ・北陽の虻川美穂子。この2年間“良き妻”を目指し、彼女なりに努力を重ねてきた。しかし今でも受け入れられない、夫の希望があるのだ。「プライベートでは女性らしい服装でいて欲しい」。一見簡単そうな桝谷氏の希望を、頑なに拒否する虻川。それには本人さえ気付いていなかった、深くて哀しい原因があった。

桝谷氏が好む妻の服装は、幸せな結婚生活を漂わせる知的で女らしい服装である。しかし虻川は年齢不詳で個性的、カジュアルなファッションを好んでいる。「どこで買ってきたのか?」というような不思議なデザインもあり、男性ウケは良く無いだろうと思える服装が多いのだ。それはお笑いタレントとしての“仕事用”ではなく、普段でも同じような物を好んで着ているらしい。

12月11日放送の『解決!ナイナイアンサー 2時間スペシャル』(日本テレビ系)に出演した虻川は、夫の好むような“女らしい”服装が「どうしても、できない」と話す。実際に何点か購入してみたが、“なんだ、こんな服”、“しゃら臭せぇ!”と思い拒否してしまうというのだ。

頑なに“女らしさ”を拒否する虻川。言葉遣いも乱暴だと夫だけでなく、仕事仲間からも度々注意される。最近は髪もしぶしぶ伸ばそうとしているが、本当はショートにしていたいそうだ。「夫の好む“女性らしい”妻になりたいのに、どうしてもなれない」のは、彼女のただの“わがまま”なのだろうか。

悩みを聞いていたある心理カウンセラーが、虻川に少女時代の様子を聞き出した。幼い頃から青いジャンパーなどを着せられ、父親から野球のノックを受けて育ったという。男の子のように育てられたのだ。そうした父親の熱意もあってか虻川は高校でソフトボールのピッチャーとして活躍、実業団にスカウトされるまでになった。170センチ近い長身でソフトボール選手時代はいつもショートカット、お洒落にも恋愛にも見向きもせずに青春時代を過ごした虻川。それは自分で選んだ道、自分が望んだ道だと信じていた。

だが、心理カウンセラーから「“私、女の子だよ”と言ってみてください」と指示されると、虻川は絶句した。涙は溢れてくるが口が動かない。なぜ言えないのかが、わからないというのだ。それは少女時代から“女の子らしいこと”を忌み嫌い、自分自身が憧れさえ持つことも許さなかったことが、今でも虻川の心の深い場所に巣食っている表れであった。

アイメイクがどろどろに崩れ、お笑いタレントといえども顔が酷い状態になるまで号泣する虻川。心の奥底に閉じ込めていたものが、堰を切ったように涙と一緒に溢れ出してきたように見えた。

彼女は真面目で努力家なのだろう。これまで愛する人や信頼する人から期待されると、それに応えるために脇目も振らず頑張ってきたはずだ。もっと要領よく手を抜くことも覚えていれば、ここまで自分を追い込むことはなかったのではないかと心が痛んだ。

ようやく虻川は、「私、女の子だよ」、「私、本当は弱いんだもん」とスムーズではないが言葉にできるようになった。まだまだ“女性らしい自分”を受け入れられるまで、練習が必要だという。だが道筋は見えてきた。きっと番組を見た桝谷氏は、虻川を優しく見守ってくれるに違いない。
(TechinsightJapan編集部 みやび)