エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】「時間持て余し“お茶を濁す”感じだった」。落語家・山崎邦正のお笑い時代。

2008年から上方噺家・月亭八方の直弟子として、「月亭方正」名で落語を演じているお笑いタレントの山崎邦正(44)。彼は今年、落語に本腰を入れるため家族と共に大阪へ居を移し、9月には吉本興業東京から大阪所属になった。現在の山崎は大阪のローカル番組に出演しながら、落語家として修行を積む日々を送っている。

11月7日放送の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)のインタビューで山崎邦正は、落語家を目指すようになったきっかけについて話してくれた。

お笑いタレントとして招かれた営業先で20~30分の時間を与えられても、山崎は毎回時間を持て余していたそうだ。仕方なくテレビ番組で披露しているギャグを組み合わせて、その場を凌いでいたのだ。「“お茶を濁す”という感じでしたね」と自ら苦笑いする。そんなある日、人気噺家・桂枝雀の『高津の富』を聴いた山崎は落語の面白さに目覚め、本格的な勉強を始めるようになったのだ。現在も落語家として勉強の毎日といい、取材された日の夜も小さな寄席で『猫の皿』を演じていた。

師匠の月亭八方は、山崎の“優しい顔”が落語家に向いていると話す。老若男女、善人悪人を演じる上で、落語家としての最大の武器になるということだ。

そんな山崎が落語に目覚めるきっかけとなった桂枝雀を薦めたのは、吉本の先輩芸人・東野幸治(45)だった。彼はブログ『東野幸治のこの間。』で、山崎が大阪に行ってしまい「寂しい」と訴えている。2人は東京の『ルミネtheよしもと』で、新喜劇の出番がずっと一緒だったという。東野も大阪には仕事で頻繁に出向くが、プライベートを含めて山崎と会える機会が極端に少なくなってしまったのだ。ブログには、大阪の知らないローカル番組に出ている山崎の姿を見たとき、恥ずかしくなるくらい寂しい感情に襲われたことを東野は告白している。大阪と東京に離れただけで、こんな思いに駆られる自分に戸惑っている様子である。

家族とも話し合いを重ねての大阪への移住、決して勢いや一時の情熱だけで山崎は独断したわけではない。人生を折り返した年齢での彼の決断を、ぜひ私たちも応援したいものだ。ただ年末に企画されているという、伝説の「山崎邦正vsモリマン」最後の対決はどうなるのだろうか。月亭八方師匠は許してくれるだろうかと、記者は心配している。
(TechinsightJapan編集部 みやび)