エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】本格的なバンド活動をしている、千原せいじ。勝手なことをして、有名音楽プロデューサーを激怒させる。

お笑い芸人の千原せいじ(千原兄弟)が昨年秋より、本格的なバンド活動を行っているのをご存知だろうか。グループ名は「FRONT CAB CIRCLE.se(通称:FCCS)」という、ハードロックバンドである。バンドを組みたかったせいじが、友人の有名音楽プロデューサーに頼み込んで有能なメンバーを集めてもらい、誕生したグループだ。ただ、せいじの担当がボーカル(歌唱)ではなく、ボイス(声)という奇妙なものなのだ。

性別や年齢、国内外問わず誰とでもすぐ友達になれるというのが、せいじの武器でもある。そのため業種を問わず友人が多く、ミュージシャンにも親しくしている人が多いらしい。

9月17日放送の『ストライクTV』(テレビ朝日系)では、せいじの後輩芸人らがロックバンド「FCCS」について明かしてくれた。

地元の知り合いを通して知り合った、GReeeeNら人気バンドの音楽プロデューサーを務めるJINに飲み会の席で突然、せいじはいつものように“ガサツ”な物言いで頼んだそうだ。「俺バンドやりたいねん、人集めてや」。

するとJINがプロデューサーを引き受け、せいじ率いる「FCCS」を結成した。メンバーも彼の呼びかけで素晴らしい人材が集められた。

さすがにせいじにボーカルは任せてもらえず、彼はボイス(声)担当として雄叫びをあげながら、舞台中央で体を揺らしているのだ。「もう今はボイスでもなく、エンジョイ担当やな」と話すせいじは、バンド活動が楽しくてたまらないようだ。

だがプロデューサーのJINを激怒させる事件が、あるライブで起きた。会場の盛り上がりに興奮したのか、芸人としてのサービス精神が沸き起こったのか。せいじは舞台上でいきなり、「今からジャンケン大会や」と叫び、「勝ったヤツはメンバーに入れたる!」と言い出したのだ。その場で思いついた彼のアイディアだったという。

突然“じゃんけん大会”を実行しようとするせいじに対し、何の相談もされなかったバンドメンバーやスタッフらは大困惑した。しかし、せいじの発言を聞いた観客らの興奮は止まらず、とうとう勝ち残ったファンが正式加入することになってしまったのである。

スタジオのせいじは「マラカスとか振ってるだけやで」と、全く悪びれる様子がない。しかしJINからは「せいじさん、ちゃんとやってくれませんか?」と本気のトーンで激怒されたそうだ。

音楽プロデューサーとして、ライブ活動を笑いにして欲しくなかったのだろうか。せいじの個性的な性格は生かしつつも、「FCCS」の一員として活動する時のルールは守って欲しい―というのは、責任者として至極当然の考え方だろう。ライブでのせいじは本当に楽しそうだが、バンドが長続きするのか少々心配である。
(TechinsightJapan編集部 みやび)