エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】『1・2の三四郎 』に『輝きたいの』。マラソン完走した佐々木健介・北斗晶にサプライズプレゼント。

『24時間テレビ35』のチャリティーマラソンで番組史上初の家族リレーに挑戦した佐々木健介・北斗晶一家は120キロを放送時間内に完走することができた。直後に生放送された『行列のできる法律相談所』にも夫婦で出演した。北斗晶は「すっぴんだから」と気にしていたが、彼女が17歳の頃から勇気付けられてきた楽曲『輝きたいの』を生歌でサプライズプレゼントされると感激の涙を見せていた。

今回の『24時間テレビ35 愛は地球を救う』チャリティーマラソンは8月25日夜に佐々木健介からスタートした。翌朝には長男の健之介くん、そして次男の誠之介くんへとタスキがつながれ午後からは北斗晶がアンカーとして走った。ヒザの故障も心配だったが、彼女が最も辛かったのが炎天下の暑さだったという。しかし必死の思いで『24時間テレビ』の放送時間内に日本武道館にゴールして多くの人々に感動を与えてくれたのだ。

その『24時間テレビ』が終わるとメディカルチェックを終えた佐々木健介・北斗晶夫妻は同じ日本武道館の一室から生放送された『行列のできる法律相談所』に出演した。まだ足腰の痛みで歩くのも辛い北斗晶を夫の健介が支えるようにして席に着いたのが印象的だった。

そんな状況でもマラソンの感激や苦労を話してくれた2人に番組からサプライズプレゼントが渡されたのだ。佐々木健介には彼がプロレス界に入るきっかけとなったという人気漫画『1・2の三四郎 』の作者小林まこと氏による原画がプレゼントされたのである。健介は「やったー!」と両手で何度もガッツポーズをして喜んでいたのだ。

コミック16巻の表紙の原画には小林まこと氏のサインと「走ってくれてあがとりい」と三四郎の言葉が書かれていた。「あがとりい?」と首を捻る共演者たちに「“ありがとう”が言いなれていないから緊張して“あがとりい”になっちゃうんですよ」と健介が嬉しそうに解説していた。

北斗晶には彼女が好きな漫画『キャンディ・キャンディ』の作画者であるいがらしゆみこ氏が1週間かけて描いたという“健介・晶夫妻が王子様とお姫様になり、両脇に健之介くんと誠之介くんが天使の姿で飛んでいる”イラストがプレゼントされた。「うわーっ、そっくり!」と北斗晶も感激していた。

そして北斗晶にはもうひとつサプライズが用意されていたのだ。彼女が17歳で女子プロレス界に入った頃、練習が辛くて辞めていく仲間も多かった。北斗と同期だった鈴木美香さん(リングネームみなみ鈴香)は「“心の支え”になるものが必要でしたね」と」当事を思い出す。北斗晶が“心の支え”としたのが遠藤響子の歌う『輝きたいの』だった。

『輝きたいの』は当事放送されていた同名ドラマの主題歌だった。女子プロレスラーを目指す若者を描いたもので今井美樹のドラマデビュー作である。正に自分自身とリンクするそのドラマの主題歌を北斗晶はいつもウォークマンで聞いて辛い練習に耐えたという。

やがて北斗晶もリングで活躍するようになったが19歳の時に相手からかけられたトップロープからのパイルドライバー(脳天くい打ち)が原因で頚椎骨折してしまう。医師からは「プロレスラーとしては再起不能」と宣言されて一時は絶望のどん底にあった。それでも3度の手術とリハビリによって奇跡的に復帰するのだ。「あの時も『輝きたいの』を聞いて頑張った」と彼女はいう。

佐々木健介も「家でもいつも聞いている」と証言するほど『輝きたいの』を支えにする北斗晶は今回のマラソンでも「何度もダメだと思ったけど頭の中でずっと『輝きたいの』が流れていた」とやはりこの曲に助けられたことを明かした。

この日はその『輝きたいの』を遠藤響子本人がピアノで弾き語りをしてくれたのだ。穏やかなメロディながらも「♪誰も知らない作れない私だけの人生」や「♪運命ならば掴んでみせましょう。狂おしいまでの情熱」という内容の歌詞が続き「♪輝きたいの炎のように」と終わる熱い歌である。

北斗晶は遠藤響子の歌を聞きながら嬉しさと感激で涙を流していた。そして歌い終えた遠藤響子も北斗晶がプロレス時代から聞いてくれていることや今回のマラソンでも心の中で歌ってくれたことを知って感激していた。

家族で120キロを無事に走破した喜びに加えて佐々木健介・北斗晶夫妻には最高のサプライズプレゼントとなったようだ。子ども思いの優しい2人のことだけに帰ったら健之介くんと誠之介くんにもきっと何かプレゼントしたことだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)